能登半島地震の被災地では、生きるのに欠かせない「水」が手に入らないという大変な事態に陥っています。南海トラフ巨大地震がいつおきてもおかしくないと言われる中、名古屋市の備えは大丈夫なのでしょうか。
雪が降る中、給水車に集まる人々。能登半島地震の被災地では「水不足」が深刻な問題になっています。
南海トラフ地震が起きたら「水」は確保できる? 目印は広域避難…の画像はこちら >>
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断水の原因の一つが水道管の破損。現地で復旧支援を行う名古屋市上下水道局によると、破損した水道管の多くはまだ耐震化されていない古いものだといいます。
名古屋市は、大規模災害に備えて市内の古い水道管の取り替えを進めていますが、耐震化が済んでいるのはまだ64%。すべての水道管が耐震化されるには30年以上かかる見込みです。
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南海トラフ巨大地震が30年以内に発生する確率は、70~80%と試算されていますが備えは十分と言えるのか。
実は名古屋市内には、水道が止まっても水が手に入る臨時の設備が約600か所あるのです。
(名古屋市上下水道局 東部営業センター・坂野臣一さん)「この看板が目印」
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広場や公園などの広域避難場所に設置されている「仮設給水栓」。市内で震度6弱以上の揺れがあった場合、水道局の職員や委託業者が駆けつけて開設します。耐震化されている水道管から水を引いているため、災害時も水を供給でき飲み水としても使えます。
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(当麻葵記者・1月3日)「石川県輪島市です。道路が上下に波打つように割れていて、通行ができない状況になっています」
しかし、今回の能登半島地震のように道路が寸断されると、職員や業者がたどり着けない恐れも。
そんな時に住民だけで開設できる給水設備が、市内すべての小中学校のそばに設けられています。
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それが「地下式給水栓」。マンホールを開けてホースをつなぎ蛇口をひねるだけ。必要な道具や操作の手順が記されたマニュアルは、学校の防災倉庫に入っています。
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(名古屋市上下水道局 東部営業センター・坂野臣一さん)「おおむね1キロ圏内には(給水設備が)ある。小中学校や広域避難場所にあるので近くのものを見てもらえるとありがたい」
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