やす子、災害の個人ボランティアに「行かないで」 理由に「まさにそれ」「なるほど」

めでたいはずの2024年最初の日、令和6年能登半島地震が発生し、多くの人の生活を一変させました。
日本海側を中心に甚大な被害をもたらした、今回の災害。中でも、震度7を観測した石川県では、家屋倒壊や地割れ、津波などの被害が報告されています。
地震の多さから『災害大国』と呼ばれる日本は、これまでも数々の災害を乗り越えてきました。今回もネット上では、被災地支援の呼びかけが行われています。
同月7日に放送された、情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも、今回の大災害について報道。
避難所に身を寄せる被災者にインタビューを行い、困っていることや求めている物資について聞くなど、テレビ番組を通して被災地の現状を伝えました。
この日、コメンテーターとして出演したのは、元自衛隊員であり、お笑いタレントとして活躍する、やす子さん。
自身のX(Twitter)アカウントでも、災害対策について積極的に呼びかけているやす子さんは、今できる支援について考えを述べました。
自衛隊が災害派遣に行くメリットの大きな理由の1つが、一般の方が今「助けに行くぞ!」って行かれてるんですけど。
その場合って、その一般の方がどこに泊まるかっていったら、そこの民泊を借りたりとか。ガソリンどうするかって、そこの現地のものを使わないといけなくて。結構被災地の方にも力を借りないといけないんですけど。
自衛隊は自己完結してて。燃料、食べるところ、住むところも自分たちで持ってくので、被災地に迷惑をかけず支援ができるのが、自衛隊の大きないいところの1つかなと思うので。
サンデー・ジャポン ーより引用
この日、防衛省は被災地に派遣している自衛隊員を300人増員し、約5900人での支援活動を行うことを発表しました。
やす子さんは、かつて自身が所属していたからこそ知っているであろう、自衛隊による支援活動のメリットを説明。「自衛隊はすべて自分たちで用意をしているため、被災者に負担をかけずに済む」と述べました。
同月8日現在、石川県は被害の全容が確認できていないため、能登方面への不要不急の移動を控えるよう呼びかけるほか、個人のボランティアを受け入れていないことを明らかにしています。
そんな現状を受け、やす子さんは、番組を通して多くの人に呼びかけを行いました。
一般の方が行くと、そこでまた余震でその方がケガして、さらにそのケガをした人を支援するために、ほかに自衛隊が別の労力が必要になっちゃうので、やっぱり今は家でできることをして、安全に暮らせるところで暮らすのが一番だなって思いますね。はいー、行かないでほしいです。
サンデー・ジャポン ーより引用
困っている人を見て「助けたい」と思うのは、素晴らしいこと。しかし、その優しさが新たなトラブルを引き起こす可能性もあります。
そういった最悪のケースを考えて、やす子さんは「行かないでほしい」とコメント。今できる支援方法を呼びかけました。
やす子さんの呼びかけはテレビ番組を通して日本全国に届き、同意する声が相次いでいます。
・まさにそれ!自衛隊の負担を増やしたら、元も子もない。
・「被災者を助けたい」という気持ちは分かる。でも、今じゃないよね。
・自衛隊は自前でなんとかできるのが強いよね。個人ではそうはいかない。
被災地から遠く離れた場所にいても、日本赤十字社をはじめとした、信頼できる団体が行っている募金に力添えすることはできるはず。
なお石川県は、来たるべき時に備えて、ボランティアの事前登録を行っています。被害の全容が確認され、もう少し事態が収束に向かい始めたら、あなたの力が必要とされるかもしれません。
[文・構成/grape編集部]

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