新潟県・地震により42人ケガ・建物被害は700棟に 知事が被災現場視察「国と連携し早期復旧を」

新潟県内で最大震度6弱を観測した地震から4日。各地で復旧に向けた動きが加速する中、花角知事は1月5日、津波の被害などが出た上越市を視察しました。

1日の地震発生後20分ほどで津波が到達した上越市。

なおえつ海水浴場では浜茶屋7軒などが押し流され、道路も寸断されるなどの被害が出ていました。

【上越市道路課 岩崎知俊 副課長】
「五智居多ヶ浜シーサイドラインを市民のために開放することを最優先に作業を進めている」

その現場では、通行できなくなった市道の復旧や流された浜茶屋の撤去作業などが進められる中、被害状況の視察に訪れた花角知事に浜茶屋の関係者が支援を訴える場面も…

【なおえつ浜茶屋組合 桑原尚二 組合長】
「今年の夏、できる・できないという話もありますので」

【花角知事】
「今シーズン、どういう形で皆さんの事業をどうしていくのかですね」

その後、国道8号で発生した土砂崩れ現場を視察した際には、崖の上の土砂を落とす作業が行われていましたが、国道の復旧には時間がかかる見込みで、通行再開の見通しは立っていません。

このほか、岸壁に亀裂が入るなどの被害が出た直江津港なども視察した花角知事。国道や港など国と連携しながら早期の復旧を目指す考えを示しました。

【花角知事】
「一日も早い復旧が待たれるところですので、国に引き続きしっかり対応していたきだい」

上越市だけでなく広い範囲で被害が出ている今回の地震。県内では42人がケガをしたほか建物被害は700棟に上っています。

【記者リポート】
「糸魚川市鬼伏です。こちらの住宅では、塀の一部が約8mにわたって崩れ、道路に落下しています」

ブロック塀の崩落や屋根瓦の落下などが相次いだ糸魚川市。

【糸魚川市民】
「瓦がバラバラと落ちてきて、自分で実際に見ていたが、ばーっと落ちてきて、もうこの家に倒れるなと思った」

今後予想される雨に備え、応急的にブルーシートで屋根を覆った住宅が多く見られました。

地震から4日…各地で進む復旧への動き。

6日午後には地震後、運転見合わせが続いていたJR越後線の一部区間の運転が再開されます。

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