パリッコのおつまみ革命 第37回 断面図のバカっぽさも最高! 具入りサンド”をバンズに使った「ランチパックでトリプルチーズバーガー」

毎年、お正月三が日の終わりあたりって、年末から続いた豪華なごちそうや、作り置きの多いおせち料理に、少し飽きが来だすころですよね。って、それもずいぶんぜいたくな話ではありますが。

とにかく、そんなときに食べたくなるのが、おかゆやうどんなどの、胃がじんわりと癒されるような優しい料理。もしくは逆に、カレー! 脂っこいもの! 肉! みたいなジャンクな料理。どちらにしても、温かいものだと嬉しい。

そこで今回は、ものすご~く簡単にできて、年末年始のシメあたりの気分にぴったりの、ジャンクなほうのおつまみをご紹介。
○ランチパックに具材を挟むだけ

ヤマザキの「ランチパック」や、フジパンの「スナックサンド」のような、耳のないソフトなパンにいろんな具材がサンドされた惣菜パンシリーズ、コンビニやスーパーでよく目にしますよね。おやつや食事のサブメニューにちょうどよく、当然ながらそのまま食べても美味しい。

ところが思いついたんです。これらのパンを、ハンバーガーの「バンズ」として使ってみたら、かなり頭の悪い、けれども超うまいことは食べる前からわかりきっている、ジャンクなバーガーが生み出せるんじゃないの!? と。

それでは実際に作ってみましょう。思いついた当初、使いたいと思ったのは、ハンバーグ入りのサンド。だって、バンズにもハンバーグが入っていて、結果ハンバーグが3段になるバーガーなんて、最高に過剰じゃないですか。

ところが、売り場で発見できず、代わりにメンチカツ入りを使うことにします。まぁ、メンチカツも、言ってみれば“ハンバーグカツ”。むしろ衣のぶんジャンク度が増して都合がいいってもんです。

当然、玉子入りを使えばエッグバーガー、カレー入りを使えばカレーバーガー、グラタンコロッケ入りを使えばグラコロバーガーになるので、お好みのものをどうぞ。

で、そこに挟むのが、これまたお手軽に、チルドタイプのハンバーグ。

では作っていきましょう。

まず、メイン具材以外のトッピング類を先に用意しておきます。今回は、レタス、トマト、ピクルス、チーズ、ケチャップ、マスタード。

このあたりはお好みでいいし、いちいちスライストマトを用意するのがめんどうならばケチャップ増しにするとか、適宜やってみてください。ただ、ピクルス&マスタードがあるとハンバーガー感がぐっとアップするのでおすすめ。

そうしたら次はハンバーガーを、湯せんなり、レンチンなり、パッケージの指示どおりに温めてください。

その間、ランチパックバンズをトースターでこんがりするくらいまで焼いておきましょう。そのままでもいいんだけど、サクッとした食感と香ばしさが加わってがぜん美味しくなります。家にトースター類がない場合、フライパンを弱火にかけて両面焼くのでもOK。というか、僕はパンを温めたい場合はたいていこの方法でやっちゃってます。

ハンバーグとバンズが温まったら、ここからはスピード勝負!

順番は、崩れにくさを考慮すれば、このとおりでなくても大丈夫でしょう。

ね? なんかもう、こんなお店の専門店があってもいいくらいじゃないですか?

ちなみに通常は、あとはこのままかぶりつけばいいだけなのですが、せっかくなので今回は、半分にカットしてみました。

すると、断面図の想像以上のバカっぽさが最高! 肉、多! パン、薄! っていう。

味は当然、うまいのひと言。フレッシュな野菜を使っているので、本格バーガー感もありつつ、チルドのハンバーガーや親しみやすいランチパックの味のせいか、どこか昔ながらのパン屋さんの惣菜パンっぽくもあり。なにより、食べごたえの満足感が圧倒的!
○【材料】

・お好きな具入りサンド:1パック
・チルドハンバーグ:1個
・レタス:1枚
・トマト:スライス1枚
・ピクルス:好きなだけ
・チーズ:1~2枚
・ケチャップ:適量
・マスタード:適量
○【作りかた】

1.ハンバーグを温める
2.具入りサンドを軽く焦げ目がつくくらいまで温める
3.ハンバーグとすべての具材をバンズに挟む

パリッコ ぱりっこ 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。 この著者の記事一覧はこちら

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