何のため?「緑&紫色の回転灯」の意味 見かけたら注意!?

パトカーなどが設置している赤の回転灯のほかにも青や黄などの色はよく見ますが、それ以外にも緑や紫があります。それらはどういう場合に使うのでしょうか。
パトカーや救急車などの緊急車両は、車体に赤の回転灯をつけて走行しています。NEXCOが保有するパトロールカーの黄色と、“青パト”と呼ばれる地域の防犯パトロールカーの青の回転灯も見る機会が多いですが、レアなのが、緑と紫の回転灯です。
何のため?「緑&紫色の回転灯」の意味 見かけたら注意!?の画像はこちら >>緑の回転灯を点灯させ移動する車両(乗りものニュース編集部撮影)。
緑の回転灯は、主に運搬作業に従事する車両がつけます。対象は、幅3m以上、連結時全長16.5m以上の大型トレーラーなどの特殊な運搬車両です。夜間走行時、こうした特殊な車両であることから、回転灯で周囲を走るクルマに注意をうながしているのです。
基本的には、運搬車両の前方につく「先導車」、後方につく「後導車」も、運搬車と同じく緑色の回転灯をつけ、3台体制で移動を行います。この先導車と後導車を総称して「誘導車」と呼びます。なお、誘導車は1台の運搬車につき最大4台までつけることが可能です。
緑色の回転灯をつけた誘導車の役目は、カーブや交差点などを通過する際、当該の特殊車両や周りのクルマの安全を確保するための誘導処置や、後続車との車間距離の調整、曲線部など視界不良な場所での誘導を担当します。
また、運ぶ荷物の重量や大きさによっては、道路構造物を保全する観点から、橋梁部分で連行禁止や併走禁止の処置が取られることもあり、その場合のアナウンスや誘導を担当することも誘導車の役目です。
一方、紫色の回転灯は、停車中の故障車両に設置されます。「停止表示灯」とも呼ばれ、車両への突入を防止する役目があります。
これは、停止表示板(三角板)の代わりとして二次災害を防ぐもの。この回転灯のみ、カー用品店で一般の人も購入することができますが、ほかの回転灯に関して、赤は一般企業や個人は原則と使用不可、ほかの色に関しても警察署や運輸局に問い合わせ認可を受ける必要があります。
また、正式に緊急車両と認められているのは、赤の回転灯を持つ車両がサイレン音を鳴らして走っているときのみです。

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