<マンゴー商法>無登録営業容疑で3人逮捕 出資総額4億8000万円

マンゴー農園事業に出資すれば配当金を払うと言って無登録で出資を募ったとして、山口県警宇部署は16日、徳島県松茂町の農園事業会社ゼネラル・ファーム・タカ・インターナショナル(GFTI)社長、田渕芳弘容疑者(49)ら3人を金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕した。山口や福岡など1都2府12県の約120人から総額4億8900万円を集めたとみられ追及する。

 逮捕されたのは他に、大阪市平野区喜連西4、同社副社長、三山勝之(46)▽三山容疑者の内縁の妻で同社経理担当の高弘美(47)の両容疑者。容疑は、08年9月~09年5月、国の登録を受けずに、山口県内の30~70代の男女6人に「フィリピンのミンダナオ島のマンゴー農園を拡大する。年間収穫高に応じて配当金を支払う」などと出資を持ちかけ、計5700万円を集めたとしている。3人は「法律違反とは思っていない」などと容疑を否認しているという。

 出資者は山口県41人▽広島県14人▽徳島県10人▽大阪府9人▽福岡県1人--など全国にまたがっており、県警は今年6月、容疑者宅や関連会社などを捜索。通帳などを押収したが、関連口座に残金はほとんどなく、配当金はこれまで一部の出資者に数十万円程度しか払われていないという。

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