高島屋「崩れたケーキ」に批判殺到も、株価は値崩れせず

《当該商品をお買上げいただきましたお客様、並びにお届け先のお客様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、深くお詫び申しあげます》
12月25日、公式ホームページにお詫びの文を掲載したのは百貨店大手の高島屋。クリスマスイブに当たるこの前日、同社がオンラインで予約販売したクリスマス用冷凍ケーキ「<レ・サンス>ストロベリーフリルショートケーキ(5400円)」に関して「崩れた状態で配達された」という問い合わせが相次いでいたのだ。
SNS上では
《ぐちゃぐちゃ》《宅配で高島屋のケーキを購入するのをやめます》《子供が泣く》
など、高島屋という歴史ある百貨店を信頼してケーキを購入した消費者から悲痛な声が多く上がった。同社はケーキが崩れた原因について、製造から配送までのどの段階で問題があったのかの究明を急ぎ、崩れた状態で届いた購入者には返金のほか、個別の状況に応じて対応する方針だという。
信頼を失墜しかねない事態だが、意外にも高島屋の株価にはケーキトラブルのダメージは現れなかった。25日の株式市場では、前日比46円増の1993円と、株価が上昇している。
さらに、25日は高島屋の四半期決算当日でもあった。決算発表で明かされた高島屋の業績は好調そのもの。同社が公表した資料によると《連結では、10月計画に対する3Q想定からの上振れ分を上方修正。各利益は最高益をさらに更新する計画》とされている。
「国内の百貨店はインバウンド需要の復活に支えられ、コスト改善の効果もあって増益の傾向にあります。高島屋も10月の四半期決算で過去最高益を更新する見通しを出しており、今回の決算ではその予測を上乗せした形です」(全国紙記者)
“景気”はよさそうだが、高島屋の好決算や株価について、SNS上ではこんな声が。
《ケーキは崩れたが 利益は崩れそうにない高島屋さん》《クリスマスケーキはさすがに株価に影響するほど影響でなかったな》
創業190年を超える高島屋は、今回のケーキトラブルに今後どんな対応力をみせるのか。

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