ダイハツ工業が車両の安全性を確認する試験で不正をしていた問題を調査した第三者委員会が20日、報告書を公表した。不正があった車両はトヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種に拡大し、30年以上前から不正をしていたことが明らかになった。記者会見したダイハツの奥平総一郎社長は、国内外で販売する全車種の出荷停止を発表し、親会社のトヨタも一部車種を停止した。国土交通省は21日、ダイハツに立ち入り検査を実施する。
ダイハツの全車種出荷停止を受けて、民放テレビ各局は新車のCM放送について「個別の出稿の詳細についてはお答えしておりません」とした。ただ、今年4月に同社の海外向け乗用車の不正が発覚した際に、複数の局がCMを放送するのを取りやめており、今回はそれが継続される形になるとみられる。
また、ラジオの冠番組「ダイハツドライビングミュージック」(月~金曜・後4時)を放送している山形放送の関係者は「(存続など)スポンサーの意向で判断する。現時点では何も決まっていない」と話した。