〈新潟〉最強寒波で“警報級大雪”の恐れ 立往生現場では“遠赤外線”や“消雪パイプ”で融雪対策も…

強い寒気が流れ込んでいる影響で12月21日の新潟県内は広い範囲で雪となりました。22日にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込みで、警報級の大雪となる恐れがあります。新潟地方気象台は23日にかけて大雪による交通の乱れに注意・警戒するよう呼びかけています。

雪が降り積もった21日朝の新潟市中央区。朝起きて驚いた人も多く…

【街の人】
「朝起きて、窓を見たら雪がいっぱい降っていた」

【街の人】
「夕べはそんなになかったのに、朝起きてみたら真っ白だった」

一方、街では…

【記者リポート】
「午前8時前の新潟市中央区。すでに明るくなっていますが、雪で視界が悪いためか、通りを走る車の何台かはライトをつけて走っています」

早めに出社して、雪かきをする人の姿が見られました。

【雪かきをする人】
「朝起きたら真っ白になっていたので、早めに来たほうがいいかなと思って。トラックとか入ってくるので、雪があると支障が出る」

静岡県から仕事で来ていたという男性は想像以上の雪に困惑…

【静岡県から仕事で来た男性】
Q.車の雪下ろし、道具は?
「車にあった仕事で使うようなものを代用して」

新潟駅前にあるこちらの飲食店ではサンドイッチの在庫数を通常よりも減らして対応。客足は普段の半分ほどだと言います。

【飲食店】
「雪の降りはじめは全体的に客足が鈍ると思う。その影響はどうしても受ける」

一方、この雪によって懸念されるのが車の立往生です。

県内では去年、柏崎市などの国道8号線で車の立往生が発生。解消までに38時間を要する事態となりました。その立往生の現場では…

【山中麻央アナウンサー】
「午前11時の柏崎市。去年、大規模な立往生が発生した国道8号線沿いには遠赤外線の融雪装置、そしてカーボン発熱シートが地面に埋められています。遠赤外線が当たっているところ、カーボン発熱シートが埋まっているところは雪がとけているのがわかります」

柏崎市米山台付近の国道8号線では、勾配のある道路を上れない車が渋滞の原因となっていたことから遠赤外線の融雪装置やカーボン発熱シートを導入。雪がとけている状況が確認できました。

去年の立往生を受けて地元の人は…

【地元の人】
「食べ物と灯油を買いだめして、外に出ないようにしている」

トラックの運転手も危機意識を高めていました。

【トラックの運転手】
「こういう雪道は徐行運転をして、いつでも止まれるように安全運転している。路面を見て、除雪状況の判断で運行2回のところを1回にしたり、そういう感じ」

一方、長岡市の国道では…

【記者リポート】
「長岡市の国道17号線・高畠南交差点です。この交差点の前後には、新たに消雪パイプが設置されました。黒々としたアスファルトの上を車がスムーズに走っていきます」

この交差点付近も勾配があり、去年、車が渋滞する原因の一つだったことから長岡国道事務所が新たに消雪パイプを設置しました。

また、立往生が発生した際に交差点以外でもUターンができるように、国道17号の中央分離帯の一部を撤去するなど対策を講じています。

午後5時現在の積雪は魚沼市守門で40cm、長岡市で16mc、新潟市中央区で10cmなどとなっています。

県内は22日にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込みで、予想より冬型の気圧配置が強まった場合は警報級の大雪となるおそれがあります。

22日午後6時までに降る雪の量はいずれも多いところで上越の山沿いで80cm、上越・下越の平地で60cmなどと予想されています。

また、その先の24時間では県内の山沿いで40cm~60cmの降雪が予想されています。

新潟地方気象台は23日にかけて、大雪による交通の乱れに注意・警戒を呼びかけています。

また、北陸地方整備局などは改めて不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

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