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12月19日(火)放送後記
最近、電車の駅の中が進化しています。
JRの駅ナカでもよく、電話ボックスのような個室ボックスを見かける機会が増えました。「ステーションブース」と呼び、今どんどん数が増えているようです。最新事情を取材しました。JR東日本マーケティング本部 中島悠輝さんのお話です。
JR東日本マーケティング本部 中島悠輝さん
2019年の8月からになります。東京の4ヶ所から始めて、全国900ヶ所まで広がっています。主な利用者はビジネスマンの方が多いんですけど、オンライン英会話レッスン、ユーチューバーの配信スタジオ代わり、化粧直しといった多様な使い方も増えてきています。2名用、4名用ブースも増やしていて金融や保険商品の商談、親子で宿題をやったり、家庭教師と生徒さん、占い、ボードゲーム、いろんな使われ方をしているのを見たことがあります。(新型コロナウイルスが)5類になってからさらに、利用が伸びています。ビジネスマンの方がまた経済活動を活発にされて、出先に行くことがあったり、営業の機会が増えたり、これでまた利用されているシーンが増えてきているのかなと感じています。
(写真提供:JR東日本)
JR東日本がコロナ禍前に始めたんですが、コロナ禍で個室、リモート需要が増えて、さらに、今でも需要は伸びているそうなんです。ほとんどのブースが朝7時から夜9時半まで使うことができて、例えば1人用ブースは、15分・税込275円で利用できます。例えばカフェなどでは、資料や会話内容について周りの目も気になるので、そうしたセキュリティ面でも需要にマッチしたということです。
こうした駅ナカ事業は、医療分野にも広がっていて、駅の中やホーム上に「診療所」が開設される動きが進んでいるんです。JR東日本マーケティング本部マネージャー松尾俊彦さんに伺いました。JR東日本マーケティング本部マネージャー 松尾俊彦さん生活動線上である駅において、暮らしの隙間時間にいつもの診療が受けられるサービスです。西国分寺、東京、阿佐ヶ谷の3ヶ所で、このあと1月に上野、2024年の夏頃に仙台と、増えることも決めています。いろんな働き方、暮らし方ができるようになってきたということは、それぞれの人にとっての隙間時間で、必ず生活動線上にある駅という場所で、いつもの診療が受けられることが大事ではないかと、日本で初めて駅のホーム上にクリニックを開設しました。日曜とか年末年始に営業しているのも、みなさんの「困った」にお役立ちできるのかなと。休日にまずお越しいただく方もいます。物理的には限られている空間なんですけどインターネットやデジタルを活用することにより、無限の広がりを空間に出すことができるので、可能性が広がっていくのかなと思っています。
(写真提供:JR東日本)今営業中の3店舗は西国分寺駅がホーム上、東京駅と阿佐ヶ谷駅は駅構内にある駅ナカということで、20代から50代の働く世代の利用が多いそう。西国分寺駅の診療所が好調だったこともあり今月東京駅と阿佐ヶ谷駅にオープンしたという流れです。体調不良の方のほか「予防ニーズ」も高く、予防接種や健康診断での利用もあるということです。駅ナカということもあって、広さは10坪ほどとなっていて、基本的に対面診療は内科ですが、オンライン診療も行っています。診療所内にオンラインブースを併設しているところもあれば、自宅でオンライン診療を受けられるところもあって、オンラインでは耳鼻科や婦人科、皮膚科など、色々な診療科目を受けられます。
(写真提供:JR東日本)年末年始も開院 駅の診療所利用者は日本で初めて駅のホーム上に開設された、西国分寺駅の診療所、今1日およそ100人が利用しているそうですが、利用者に話を聞いてみました。「インターネットで予約できるのでいつも早いです。最初は風邪ひいたのが週末でどこにかかっていいか分からなくて、というのがきっかけだったと思います。通勤途中にフラッと寄れるし、夜遅くまでやっているし、お休みがないので便利です。来月になったら花粉症の薬とかもらいに来ると思うので、また使います。」「親子です。インフルエンザのワクチンを受けに、受験生なので。こういう予防接種とか、ありがたいですね。普通の診療所に行くと反対に(風邪などを)もらいそうな気もしますよね、待ち時間が長いと。」「風邪で喉が痛くて。国分寺なので、一駅なので行けるかなと予約して来ました。初めてです。便利だなと思って。でも処方箋が向こう側(ホームの反対側)というのがちょっとなと思いました(笑)」
(写真提供:JR東日本)西国分寺では、診療所のあるホームの反対側に薬局があるんですね。それでも近くて便利だなと思うんですが、最後の女性の声にもあったように、とことん便利を追求したくなるんだなと感じました。その点、来年1月に上野駅に開設予定の診療所では、調剤薬局を併設するほか、駅のロッカーで希望時間に薬を受け取ることができるサービスを始める予定となっています。駅ナカ事業、共通していたのは「隙間時間に効率よく動きたい」「1分1秒を無駄にしたくない」という現代ならではのニーズで、今後も進化しそうでした。
JR東日本マーケティング本部マネージャー 松尾俊彦さん生活動線上である駅において、暮らしの隙間時間にいつもの診療が受けられるサービスです。西国分寺、東京、阿佐ヶ谷の3ヶ所で、このあと1月に上野、2024年の夏頃に仙台と、増えることも決めています。いろんな働き方、暮らし方ができるようになってきたということは、それぞれの人にとっての隙間時間で、必ず生活動線上にある駅という場所で、いつもの診療が受けられることが大事ではないかと、日本で初めて駅のホーム上にクリニックを開設しました。日曜とか年末年始に営業しているのも、みなさんの「困った」にお役立ちできるのかなと。休日にまずお越しいただく方もいます。物理的には限られている空間なんですけどインターネットやデジタルを活用することにより、無限の広がりを空間に出すことができるので、可能性が広がっていくのかなと思っています。
(写真提供:JR東日本)今営業中の3店舗は西国分寺駅がホーム上、東京駅と阿佐ヶ谷駅は駅構内にある駅ナカということで、20代から50代の働く世代の利用が多いそう。西国分寺駅の診療所が好調だったこともあり今月東京駅と阿佐ヶ谷駅にオープンしたという流れです。体調不良の方のほか「予防ニーズ」も高く、予防接種や健康診断での利用もあるということです。駅ナカということもあって、広さは10坪ほどとなっていて、基本的に対面診療は内科ですが、オンライン診療も行っています。診療所内にオンラインブースを併設しているところもあれば、自宅でオンライン診療を受けられるところもあって、オンラインでは耳鼻科や婦人科、皮膚科など、色々な診療科目を受けられます。
(写真提供:JR東日本)年末年始も開院 駅の診療所利用者は日本で初めて駅のホーム上に開設された、西国分寺駅の診療所、今1日およそ100人が利用しているそうですが、利用者に話を聞いてみました。「インターネットで予約できるのでいつも早いです。最初は風邪ひいたのが週末でどこにかかっていいか分からなくて、というのがきっかけだったと思います。通勤途中にフラッと寄れるし、夜遅くまでやっているし、お休みがないので便利です。来月になったら花粉症の薬とかもらいに来ると思うので、また使います。」「親子です。インフルエンザのワクチンを受けに、受験生なので。こういう予防接種とか、ありがたいですね。普通の診療所に行くと反対に(風邪などを)もらいそうな気もしますよね、待ち時間が長いと。」「風邪で喉が痛くて。国分寺なので、一駅なので行けるかなと予約して来ました。初めてです。便利だなと思って。でも処方箋が向こう側(ホームの反対側)というのがちょっとなと思いました(笑)」
(写真提供:JR東日本)西国分寺では、診療所のあるホームの反対側に薬局があるんですね。それでも近くて便利だなと思うんですが、最後の女性の声にもあったように、とことん便利を追求したくなるんだなと感じました。その点、来年1月に上野駅に開設予定の診療所では、調剤薬局を併設するほか、駅のロッカーで希望時間に薬を受け取ることができるサービスを始める予定となっています。駅ナカ事業、共通していたのは「隙間時間に効率よく動きたい」「1分1秒を無駄にしたくない」という現代ならではのニーズで、今後も進化しそうでした。
JR東日本マーケティング本部マネージャー 松尾俊彦さん
生活動線上である駅において、暮らしの隙間時間にいつもの診療が受けられるサービスです。西国分寺、東京、阿佐ヶ谷の3ヶ所で、このあと1月に上野、2024年の夏頃に仙台と、増えることも決めています。いろんな働き方、暮らし方ができるようになってきたということは、それぞれの人にとっての隙間時間で、必ず生活動線上にある駅という場所で、いつもの診療が受けられることが大事ではないかと、日本で初めて駅のホーム上にクリニックを開設しました。日曜とか年末年始に営業しているのも、みなさんの「困った」にお役立ちできるのかなと。休日にまずお越しいただく方もいます。物理的には限られている空間なんですけどインターネットやデジタルを活用することにより、無限の広がりを空間に出すことができるので、可能性が広がっていくのかなと思っています。
(写真提供:JR東日本)
今営業中の3店舗は西国分寺駅がホーム上、東京駅と阿佐ヶ谷駅は駅構内にある駅ナカということで、20代から50代の働く世代の利用が多いそう。西国分寺駅の診療所が好調だったこともあり今月東京駅と阿佐ヶ谷駅にオープンしたという流れです。体調不良の方のほか「予防ニーズ」も高く、予防接種や健康診断での利用もあるということです。駅ナカということもあって、広さは10坪ほどとなっていて、基本的に対面診療は内科ですが、オンライン診療も行っています。診療所内にオンラインブースを併設しているところもあれば、自宅でオンライン診療を受けられるところもあって、オンラインでは耳鼻科や婦人科、皮膚科など、色々な診療科目を受けられます。
(写真提供:JR東日本)
日本で初めて駅のホーム上に開設された、西国分寺駅の診療所、今1日およそ100人が利用しているそうですが、利用者に話を聞いてみました。
「インターネットで予約できるのでいつも早いです。最初は風邪ひいたのが週末でどこにかかっていいか分からなくて、というのがきっかけだったと思います。通勤途中にフラッと寄れるし、夜遅くまでやっているし、お休みがないので便利です。来月になったら花粉症の薬とかもらいに来ると思うので、また使います。」
「親子です。インフルエンザのワクチンを受けに、受験生なので。こういう予防接種とか、ありがたいですね。普通の診療所に行くと反対に(風邪などを)もらいそうな気もしますよね、待ち時間が長いと。」
「風邪で喉が痛くて。国分寺なので、一駅なので行けるかなと予約して来ました。初めてです。便利だなと思って。でも処方箋が向こう側(ホームの反対側)というのがちょっとなと思いました(笑)」
(写真提供:JR東日本)
西国分寺では、診療所のあるホームの反対側に薬局があるんですね。それでも近くて便利だなと思うんですが、最後の女性の声にもあったように、とことん便利を追求したくなるんだなと感じました。その点、来年1月に上野駅に開設予定の診療所では、調剤薬局を併設するほか、駅のロッカーで希望時間に薬を受け取ることができるサービスを始める予定となっています。駅ナカ事業、共通していたのは「隙間時間に効率よく動きたい」「1分1秒を無駄にしたくない」という現代ならではのニーズで、今後も進化しそうでした。