対自爆ドローン用「再利用も可能でコスパもいい!?」垂直離発着する迎撃兵器「ロードランナー」公開

ドローンを迎撃するドローン。
アメリカの軍需企業であるアンドゥリル・インダストリーズは、2023年12月1日、ドローンを迎撃するドローンである垂直離発着型の自律ドローン「ロードランナー」とミサイル搭載型の「ロードランナーM」を公開しました。
対自爆ドローン用「再利用も可能でコスパもいい!?」垂直離発着…の画像はこちら >>試験中の「ロードランナーM」(画像:アンドゥリル・インダストリーズ)。
アンドゥリル・インダストリーズは、シリコンバレーの異端児とも呼ばれるパルマー・ラッキー氏が共同創業した企業で、アメリカとその同盟国の軍隊のハイテク化を支援するということを企業目標としています。
「ロードランナー」は、モジュール式のツインジェット搭載自律小型ドローンで、「ネスト」と呼ばれる箱型の発射台を利用し、あらゆる場所から迅速に発進し、最高で1100km/hという亜音速の速度と、卓越した敏捷性と安定性を持ち、AIにより敵のドローンを追跡。それを破壊することを目的としています。
大きな利点は、対空ミサイルシステムなどと違い、目標に命中しなかった場合は、基地に帰還し、再利用が可能なことです。
ロシア軍が運用している「ランセット」やイラン製の「シャヘド136」などの自爆ドローンの迎撃が想定されているようです。1機あたりの値段の詳細は明かされていないものの、防空システムの迎撃用ミサイルよりはかなり低価格になるようです。
また「ロードランナーM」の方は、弾薬を搭載することで、「ロードランナーM」よりもはるかに大きく高価な目標を破壊することが可能で、攻撃用の自爆ドローンとしても使用できるようです。なお、詳細は不明ですが既に受注を獲得しており、年間数百機ペースで生産する予定のようです。

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