日本の国民食ともいえる、カレー。
家庭では市販のカレールウ、カレー粉を使って作ることが多いですが、中には、隠し味を使って独自の工夫を凝らしている人もいるでしょう。
では、もっとカレーをおいしくするためにはどのような隠し味がおすすめなのでしょうか。
本記事では、あの『赤缶カレー粉』で有名なエスビー食品株式会社(以下、エスビー食品)協力のもと、おすすめの隠し味について紹介します。
エスビー食品に聞いたところ、「実はカレーのルウは、箱の裏面に書かれたとおりに作っていただくのが一番おいしい調理法です。とはいえ、ほんの少しの隠し味を加えることで、ご家庭オリジナルの味を楽しんでいる方も多いですよね」とのこと。
そこで本記事では、特別に社員のみなさんに『カレーの隠し味』についてアンケートを実施した結果を教えてもらいました!
その結果、おすすめの隠し味には以下のようなものが挙がりました。
おろしニンニクはカレーに旨みと香りをプラスしてくれます。
使用方法としては、具材を炒める時に小さじ1杯を加えます。油が冷たいうちに入れて、よく混ぜてから点火すると跳ねないとのこと。
おろしショウガ小さじ1杯を一緒に加えるのもおすすめです。
2番目に支持されたのはオイスターソースで、牡蠣(かき)の旨みがカレーの深みをアップするそうです。入れ方は、具材を煮込む時に入れる、ルウを溶かした後に加えて軽く煮込むという2通りがあるとのこと。
ルウで作るカレーの場合は、大さじ2ぶんの1~1杯、スパイスから作るカレーの場合は大さじ2杯。いずれも、カレー4~5皿に対する目安です。
オイスターソースには塩味があるため、ルウを利用する場合には少量、スパイスから作る場合には塩味と旨みを加える目的で多めに入れます。
また同票で、ケチャップが第2位に入りました。
社員アンケートで1位となったのは、ソースでした。
「定番の隠し味」とのことで、煮込んでいる時に仕上げに入れる場合と、盛り付けた後に食卓でかける場合があるようです。
ルウで作るカレーの場合は、大さじ1杯、スパイスから作るカレーの場合は、小さじ1~大さじ1杯。いずれも、カレー4~5皿に対する目安です。
ちなみに、食卓でかける場合はお好みでよいとのことでした。
※写真はイメージ
酒粕(さけかす)はカレーに独特の香りとコクをプラスできる隠し味。カレー4~5皿に対して、具材を煮込む時に、大さじ2杯入れるのがおすすめだといいます。
エスビー食品のスパイス&ハーブマスターである、遠藤由美さんからはこのようなアドバイスがありました。
酒粕の代わりに甘酒200を入れ、その分加える水を減らしてもOKです。
ダイコンやレンコンを加えたカレーの際、煮込みの水の一部を日本酒に変えても、お酒の香りが漂う和風カレーに仕上がるのでおすすめです。
遠藤さんおすすめのカレーの隠し味は以下の通りです。
カレー・オン・カレーになりますが、特有の食欲をそそる香りをプラスすることができるそうです。
使い方としては、肉の下味にまぶす、カレーの仕上げに加えてひと煮たちさせるという2つの方法があるとのこと。
ルウで作るカレーの場合は、カレー4~5皿に対して、小さじ1杯がおすすめだといいます。カレー粉で作る場合でも、下味や仕上げにカレー粉をプラスするといいでしょう。
※写真はイメージ
クミンシードは、清涼感のある香りが特徴で食欲をそそる香りをもたらしてくれるスパイスの1種。スパイシーなカレーの香りをプラスする効果があります。
カレー4~5皿に対する目安として、具材を炒める時に小さじ1杯入れるのがおすすめだそうです。
油にクミンシードを加え、弱火でじっくり加熱し香りを移します。クミンの香りの油でタマネギを炒め始めるといいでしょう。クミンシードは、料理の最初に使うのでスタータースパイスとも呼ばれます。
ちなみに、カレールウなどを使った、いわゆる即席カレーの隠し味と、スパイスから作るカレーの隠し味では、使う量に差が出るものがあるので注意しましょう。
「作ったカレーをちょっとひと工夫したい!」という時は、本記事で紹介した隠し味を参考にしてみてくださいね!
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]