「今度は軍用ヘリ!」兵器の自国化を進めるイラン 新たな方針明かす 国産兵器の実力は?

国防相が生産を明言。
イランのテヘランタイムズは現地時間の2023年12月13日、モハマドレザー・アシュティアーニ国防相の話として、イラン航空機製造工業会社(HESA)で自国製の軍用ヘリ生産を開始することを明らかにしました。
「今度は軍用ヘリ!」兵器の自国化を進めるイラン 新たな方針明…の画像はこちら >>現在イラン空軍が使用しているのは革命以前にアメリカから購入したAH-1J「スーパーコブラ」(画像:Shahram Sharifi/GNU Free Documentation License)。
この国産ヘリに関してですが、同じくイランメディアであるイラン通信はHESA製のシャヘド285多目的ヘリコプターとしています。
同機は2009年5月に初公開された民間機のベル206をベースとした軍用ヘリで、陸軍型と海軍型があり、陸軍型は70mmロケット弾14発と重機関銃を搭載する武装ヘリです。海軍型に関しては、対艦索敵レーダーと対艦ミサイル発射能力も有すといわれています。
また、既に2019年9月から、若干機がイスラム革命防衛隊に配備されているとみられています。
なお、イスラム革命防衛隊と陸海空軍のある共和国軍は別組織で、国防省ではなく革命防衛隊省の管轄となっています。今回は国防省が仕切る共和国軍側に同機が供給されるという話のようです。
イランは兵器の国産化を推進しており、戦車に関しても国産の「カラール」主力戦車が2023年12月初旬から陸軍に配備されたとみられています。なお、こちらの車両もイスラム革命防衛隊の方が優先で、2018年7月頃から配備が開始されています。
ほかにも、自国戦闘機として「コウサル」を開発したました。自爆ドローンのシャヘド136に関してはウクライナ侵攻でロシア軍も使用しています。ただ、戦闘機の「コウサル」はアメリカ製の1960年代から使用されているF-5戦闘機をベースとしており、国産戦車の「カラール」もロシア戦車のT-72系の技術を参考にしているといわれています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする