安否確認で訪れた住宅でクレジットカードを盗み、買い物に使用したとして、窃盗と詐欺の罪に問われた市原署地域課交番係の元巡査、浅岡高志被告(36)の初公判が15日、千葉地裁(島田環裁判官)で開かれ、被告は「間違っているところはありません」と起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は2月28日、通報を受けて市原市の70代女性宅に安否確認に向かった。病院で必要となる保険証を探していたところ、女性名義のカードを見つけ「自分の支払いのために使おう」と考えて盗んだ。
カードの利用停止措置が取られる6月22日まで、買い物や飲食などのため、カードを多数回にわたり使用していた。検察側は被告がインターネットで「クレカ 悪用 ばれない」と検索していたことも明らかにした。
起訴状などによると、2月28日、女性宅で女性名義のカード1枚を窃取。5月31日に千葉市の雑貨店でカードを使い、フェースタオルとマスク計2点(販売価格計2900円)を購入し、店側からだまし取ったとされる。
検察側は他にもカードの不正使用があったとして追起訴する方針。県警は10月に被告を逮捕し、今月8日、免職の懲戒処分とした。