きのうは春分の日。名古屋市天白区の八事霊園にはお彼岸の墓参りで朝から多くの人が訪れていました。
年々増える“墓じまい” 毎年約300基の墓石が持ち込まれる“…の画像はこちら >>
丁寧に掃除をし、お供えをし、静かに手を合わせる大事な時間です。(50代夫婦・娘)「お盆・お彼岸・年末などは来るようにしている。草が生えてみっともない感じにならないように」
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(70代夫婦)「家族が元気で無事に過ごせますように(とお願いした)。だんだん自分たちも年齢を重ねて(お墓参り)できなくなる時が来るけど、できる限りは面倒見ようかな」
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お墓に関しては個人個人でさまざまな事情があると思いますが、昨日は、こんな声も聞きました。
(40代)「ここ(父方の墓)は自宅から近いが、母の方は距離がある、頻繁に行けないので(墓を)しまおうかという話が出ている」
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「墓じまい」を考える人は年々増えているといいます。八事霊園の管理事務所によりますと、墓じまいをして墓地を霊園側に返還した数は2018年度は162区画でしたが2023年度は287区画。120区画あまり増えているということです。
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一方で、墓地の使用希望を募ったところ、2023年は137区画に対して申し込みは51区画と半分以下。霊園内の墓は減り続けているそうです。
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墓じまいした後のお墓はどうなっているのか?名古屋から車でおよそ1時間。豊田市の山あいにある妙楽寺をきょう訪ねました。
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(松本道弥アナウンサー)「すごいですね、びっしりと墓石が並べられてます」本堂のそばの斜面を埋め尽くすように置かれている墓石。端から端まではおよそ300メートル。その数、実に2万基以上とのことでした。(妙楽寺 鈴木政彦 住職)「元禄14年、江戸時代(お墓)。(Q:星のマークがついているお墓?)これは兵隊(のお墓)」
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私たちはおととしにも妙楽寺を取材していますがこれらは墓守をする家族がいないため周辺からも持ち込まれた墓石が含まれています。地元では「お墓の墓場」と呼ばれていました。きょう、あらためて住職に聞くと…
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(妙楽寺 鈴木政彦 住職)「(約2年前は)ここら辺までだった。500から600基くらいは増えている」墓石の数は2年前より増えていました。預けられる墓石は毎年およそ300基といいます。
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(松本道弥アナウンサー)「これだけぶわーっと並んでいると、もう置く場所ないんじゃないのかなっていうふうに見えるんですけど…」(妙楽寺 鈴木政彦 住職)「ひな壇を作っていって、上の方まで土地があるのでまだ大丈夫」
きょうは静岡県内からおよそ1時間半かけて墓石を持ち込んだという石材業の男性がいました。依頼を受けて半年に1回ほど運んでいるそうです。(横村石材店 横村達也さん)「墓じまいした墓石をここに納めに来た。15基くらい(を預ける)」「(Q:去年、おととしと比べて?)倍以上増えている」
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横村さんは「樹木葬なども増え、お墓の需要が減っていると感じていて、石材店としては複雑な気持ち」だと話します。厚生労働省の調査では2023年度の墓じまいの数は全国で実に16万件以上。この10年ではほぼ倍に増えています。
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(妙楽寺 鈴木政彦 住職)「(預けられる暮石は)今後増えていく。他のお寺あるいは(預かってもらえる)場所ができていくのが理想」さらに、こんな事実も…(妙楽寺 鈴木政彦 住職)「交通安全観音。寺じまいした(お寺のもの)。お寺の維持ができなくなったということで妙楽寺で預かった」
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墓だけでなく寺の維持が出来ず「寺じまい」する件数も増えていて、こうした「お墓の墓場」の必要性は今後も変わらないと見られます。
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