ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」を沈めたミサイル。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2025年3月15日、国産巡航ミサイルのR-360「ネプチューン」の射程強化版を開発したと発表しました。
ロシア艦隊の旗艦「モスクワ」を沈めたミサイル 射程強化型の存…の画像はこちら >>発射される「ネプチューン」ミサイル(画像:ウクライナ国防省)
これは、防衛企業のKBルーチが設計し、2022年4月14日にロシア黒海艦隊の旗艦だったミサイル巡洋艦「モスクワ」を撃沈したことでも知られる、射程400kmの対艦ミサイルR-360「ネプチューン」をベースとした射程強化版の巡航ミサイルです。射程は1000km程度といわれています。
射程のほかにも、弾頭や飛行制御システムが新規になっているほか、衛星誘導による測位や赤外線誘導システムが採用され、精度も向上しています。
ウクライナや海外メディアなどの報道によると、新型ミサイルはすでに実戦テストに合格しているとのことです。欧州メディアなどでの専門家の話によると、過去のロシアへの攻撃のうち、ドローンによる長距離攻撃と思われていたものの一部で、同ミサイルが使われていた可能性があるようです。
特に、3月14日に行われたロシアのトゥアプセの製油所への攻撃に関しては、飛翔体の音と爆発音が長距離ドローンと違うことがロシア側の動画で明らかになっているため、同ミサイルによる攻撃が行われたことはほぼ確実とみられているようです。ミサイルは、オデーサ近郊から発射され約700~800kmほど飛翔したと予想されており、発表通りかなりの射程があることがうかがえます。
この「ネプチューン」ミサイルに関しては国際的な関心も高くなっており、ルーマニアやエストニアが沿岸防衛のため購入に関心を示しているという報道もあります。
ただ、ウクライナは2022年2月以降、ロシア軍と戦闘状態であるため、購入の契約が実現したとしても、停戦の後にはなりそうです。