寺谷小44年の歴史に幕 市原、盛大に閉校記念式典

今月末で閉校となる市原市立寺谷小学校(村上由希子校長、児童43人)で15日、閉校記念式典が開かれた。在校生や保護者、地域住民ら約160人が集い、44年の歴史を持つ学びやに別れを告げた。4月から同市立牛久小学校に統合される。
南総地区にある寺谷小はかつて、地域の児童数増加に伴い同市立戸田小学校寺谷分校から分離し、1981年に開校。里山と谷と水田に囲まれ、田植えや稲刈りなど地域の人を講師に招いて行う体験活動「学び塾」を長年実施してきた。
児童数は近年減少が続き、現在は市内最少。関係者らが学校再編に向けて協議を重ねていた。4月からは約5キロ離れた牛久小に統合され、児童はスクールバスを利用する。一部児童は戸田小に通う。
閉校式で村上校長は「最後まで明るく楽しく過ごした思い出を大切にし、これから出会う友達と一緒に大きく強く伸びていって」とはなむけの言葉を贈った。児童は校歌を元気よく歌い、閉校を惜しんだ。
閉校式後に開かれた「お別れセレモニー」では同校児童も所属する吉野台太鼓連の演奏が披露され、新たな学びやに向かう児童らを元気づけた。最後は校庭で参加者全員で一斉に風船を空に飛ばし、思い出を胸に刻み込んだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする