120年以上の伝統を評価 渡名喜小中学校の「朝起きの会」、かんぽ生命特別賞を受賞

【渡名喜】かんぽ生命保険(東京都千代田区)が主催する「第11回全国小学校ラジオ体操コンクール」で、渡名喜村立渡名喜小中学校が「取組部門」の「かんぽ生命特別賞」を受賞した。120年以上の伝統を持つ同校の「朝起き会」の取り組みが評価された。仲座正校長は「継承してきた伝統が評価されてうれしい。島では子どもの数が少なくなっており、持続可能な仕組みづくりが必要だ」と話した。
朝起き会では、子どもたちが午前6時半に学校グラウンドに集まってラジオ体操とランニングで汗を流した後、集落内を清掃する。当初は中学校生徒会が中心となり、現在はPTAの保護者を中心に月・水・金曜の週3日間実施している。
同コンクールは、ラジオ体操を通じた子どもの健全育成支援と若年層への普及を目的に2014年から実施。本年度は全国から397件の応募があった。
6日に同校体育館であった表彰式にはNHKテレビ・ラジオ体操アシスタントが参加し、児童生徒15人とラジオ体操で汗を流した。子どもたちからは「ラジオ体操ってこんなに汗をかくんだ」「正しいラジオ体操を初めて学んだ」という声が上がった。
かんぽ生命沖縄エリア本部総務・人事部指導役の佐喜眞靖さんは「120年以上続く伝統の取り組みは全国でも珍しい。今後も健康づくりにラジオ体操を活用してほしい」と呼びかけた。(日向寺一彰通信員)

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