2月27日は新潟県内の広い範囲で青空が広がり、気温が上がりました。この気温の上昇とともに注意しなければいけないのが雪どけによる雪崩の発生です。
27日朝、湯沢町にある国道17号線で行われていたのは、長岡国道事務所・湯沢維持出張所の職員などによる『雪崩パトロール』。
【長岡国道事務所 湯沢維持出張所 健名政博 出張所長】
「気温が上がることによって、全層雪崩が発生しやくなるのは3月くらいから」
この日は県内の広い範囲で最高気温が3月上旬~中旬並みまで上がっていたことから、職員たちは雪崩の前兆現象がないかを注意深く確認していました。
「今年は雪が多いので、ここに線(クラック)が出ている」
雪崩の前兆現象でもある亀裂“クラック”を発見。すぐに雪崩が発生する恐れはなかったものの、今後、対応する方針を確認しました。さらに…
【記者リポート】
「急な山の斜面には機械が入れないため、人の手で除雪作業が行われています」
木の枝に積もった雪が落ちてできる雪の塊も雪崩の原因となるため、職員たちは危険か所の確認だけでなく、こうした雪崩の原因となりうるものを取り除く作業にもあたっていました。
【長岡国道事務所 湯沢維持出張所 健名政博 出張所長】
「28日以降、また気温が上がるという予報もあるので、予兆を見逃さないようにしっかりとパトロールしていきたい」
一方、注意しなければいけないのは斜面だけではありません。
十日町市山本町では26日夜、除雪で積み上げてあった高さ2mの雪の壁が倒壊。歩道を歩いていた80代男性に直撃する事故がありました。
命に別条はなかったものの、気温の上昇と雨で雪の壁が倒壊したとみられることから、県は27日、業者に依頼し、雪の壁を急ピッチで取り除いていました。
また、NEXCO東日本は27日午後9時~28日午前5時まで、関越道上りの六日町~水上IC間と下りの月夜野~湯沢IC間で除雪作業のため通行止めを行うと発表しています。
国交省はトンネルの出入口付近や道路脇で雪崩が発生しそうな場所を見つけた場合は道路管理者に連絡するよう呼びかけています。