松坂屋名古屋店で過去最も早いランドセルの販売がスタートしました。ターゲットは、ことしではなく来年に入学する子どもたちの家族です。
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松坂屋名古屋店では来年4月に入学予定の子どもたちを対象にしたランドセル商戦がスタート。売り場には約350点が展示されています。トレンドを伺うと…。(百貨店ランドセルアドバイザー 寺地晶子さん)「男の子にはベーシックな黒に青や赤などのアクセント。高学年になっても使いやすいデザインが人気。女の子にはパステルカラーが人気。刺しゅうやパール、ビジューなどが付いたかわいらしい物がトレンド」
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例えば黒に青のラインが入った、このランドセルは一見シンプルなデザインですが「くるピタ」と呼ぶ留め具の操作が遊び心にあふれていて、そのデザインとあわせ子どもたちの心をわしづかみ、去年、1番売れた商品です。そのほか色だけでなく刺しゅうやランドセル横のフックなど、細部にまでこだわった商品が人気だということです。
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さらに教科書が分厚くなったり、児童にタブレットを支給する学校が増え、ランドセルの幅は約5年前より1センチくらい大きくなっているといいます。その分重くなるのでランドセル自体の軽量化が求められ、ほとんどのランドセルが1.2キロほど、軽いものは1キロを切ります。
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来年、小学生になる孫と来店していた女性は。(祖母:60歳)「年々高くなっているような気がする。10万円超えますね。大変ですね、孫が多いと。本人が気に入ったのが見つかるといい」
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他にも来年に小学生になる“ひ孫”のために下見に来たという女性は。(曾祖母:77歳)「私が子どもの時代は赤か黒。5万円出せば妥当。勉強机も(買わないと)だし、何かにつけて10万円。お金で渡しといて好きなの買いなさいと言うつもり」
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それにしても、どんどんスタートが早まるランドセル商戦ですが…。
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1985年3月10日の映像に記録されていた、今から40年前の松坂屋のランドセル売り場には、入学式を翌月に控えた新1年生の家族が詰めかけていました。
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(当時の店員)「1月の早い時期から2月までは、おじいちゃん・おばあちゃんが買うケース(が多い)。3月に入って両親が『駆け込み需要』で自分たちでお求めになるケースが多い」
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入学直前の購入も珍しくなかったランドセル、箱に入れて手渡しです。しかし現在は、ほとんどのランドセルが受注生産で直前に購入する人は少なく、多くが入学の1年ほど前から注文して、その年の秋から冬の時期に配送されることが多いといいます。
なぜ、こんなにもランドセル商戦が早まっているのでしょうか?
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(百貨店ランドセルアドバイザー 寺地晶子さん)「色・デザインの選択肢も増えているので、長くじっくりと選んでいただけるように早い期間からスタートしている。下見としてゆっくり見てもらい、あとで子どもを連れて見て選んでもらう」
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1957年創業の名古屋のランドセルメーカー「村瀬鞄行」に聞くと。(村瀬鞄行 林州代 会長)「材料をそろえるだけで半年以上かかる。それから裁断して縫うとなると翌年の3月には間に合わない。『この色は早く決めないと売り切れちゃう』というクチコミが広がっていく」
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職人が手作りで仕上げる「工房系」のメーカーでは、色やデザインが豊富になった分、限定生産される商品の一部は早くに完売してしまうことも。
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SNSなどで素早く情報収集できるようになったことも、客が早々に「ラン活」をスタートさせることを助長しランドセル商戦の前倒しにつながったようです。
CBCテレビ「チャント!」2025年2月26日放送より