県民投票6年、沖縄の未来考える 「2・24音楽祭」沖縄市で開幕 津田大介さんら「基地と芸術」題材に対話

【沖縄】名護市辺野古の新基地建設を巡る県民投票から満6年になるのに合わせて、対話と音楽で沖縄の未来について考える「2・24音楽祭」(主催・同実行委員会)が23日、沖縄市のミュージックタウン音市場で始まった。初日はアーティストによるライブやトークセッションが行われた。24日まで。(中部報道部・比嘉大熙)
「基地と芸術」のトークセッションは、ジャーナリストの津田大介さんを司会に、現代美術家の照屋勇賢さん、画家の石垣克子さん、劇作家の兼島拓也さんが登壇。芸術と政治の関わりについて意見を交わした。
津田さんが「沖縄戦の記憶と記録の継承に芸術が果たす役割は何か」と尋ねると、石垣さんは「今ある風景は見ることができるが、無くなった風景は見ることができない。戦争当時の記憶も絵画を通して伝えられる」と答えた。
津田さんが「政治的な問題も芸術だから届けられるのでは」と問いかけると、照屋さんは「権力者は自分を可視化されると都合が悪い。芸術にはそれを描く力がある。日常になっている基地を描けば、私たちは基地を意識しているぞというメッセージになる」と述べた。
同日は、「Z世代しゃべり場」「コザと平和とカルチャー」のトークもあった。実行委代表の元山仁士郎さんは「基地のある沖縄市で、芸術や音楽をはじめとしたカルチャーと政治の関わりを話し合う機会になった」と話した。
24日は、せやろがいおじさんのスタンダップコメディーや音楽ライブ、トークセッションが開かれる。県民投票6年、沖縄の未来考える 「2・24音楽祭」沖縄市で開…の画像はこちら >>

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