ビビアン・スーさんの振付師が始めたFC琉球チアチーム 結成20年、地域貢献にも意欲 「J2復帰へ全力で応援したい」

サッカーJ3のFC琉球公式チアチーム「琉球BOMBERZ(ボンバーズ)」が今年で結成20年目を迎えた。現在は小学生から社会人まで計28人が所属。沖縄のスポーツをダンスやエンターテインメントで盛り上げ、世界へ発信したいとの思いで活動するメンバーは、Jリーグの理念である地域貢献にも一役買おうと意気込みを新たにする。22日は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、昨季6位のFC大阪とホーム開幕戦を戦う。(社会部・新垣亮)
ボンバーズがチームに関わるようになったのは、一つ下の国内カテゴリーとなるJFL参入時の2006年からだ。台湾の芸能界で、ビビアン・スーさんの振り付けなどを担った経歴を持つ代表の吉田邦彦さん(58)とテレビ局関係者との縁がきっかけで、ホーム戦でダンスを披露することになった。当時、ジムのフィットネスインストラクターでもあった吉田さんが仲間に声をかけ、6人で始動した。
初陣は06年3月26日。会場の北谷公園陸上競技場は雨にもかかわらず、約3千人が詰めかけた。吉田さんらもずぶぬれになりながら、選手の背中を押した一戦を今でも鮮明に覚えている。
勝利の喜びに浸り、負けた悔しさに涙する。チームと共に歩んだ歴史を踏まえ、吉田さんは「選手のモチベーションを上げるため、サポーターの気持ちを高めていくことを意識して踊ってきた。ダンスと音楽で沖縄のスポーツ界を盛り上げたい一心だった」と振り返る。「Jリーグが掲げる地域貢献や活性化の理念を体現し、世界でも通用するようなチームを作りたい」と目標を掲げた。
中学1年の頃から在籍するHINANOさん(23)は「またJ2に返り咲きができるよう全力で応援したい」と今季も気合十分だ。「サポーターたちとさらに団結して応援できるよう、交流の場も作っていきたい」と先を見据えた。ビビアン・スーさんの振付師が始めたFC琉球チアチーム 結成2…の画像はこちら >>

JFL参入初年度のキックオフパーティーで踊る当時のメンバー=2006年3月15日

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