沖縄県内の不正薬物摘発、2024年は過去最多99件 米軍郵便の悪用が6割 沖縄税関

沖縄地区税関は20日、2024年の不正薬物密輸入の摘発が前年比48件増の99件で、統計を取り始めた2003年以降、過去最多だったと発表した。うち約6割に当たる58件が、米本国と在日米軍施設などを結ぶ個人宛ての「非公用軍事郵便」を利用していた。同郵便を利用した事案は23年(18件)の3・2倍だった。
摘発が急増したのは、「MDMB-4en-PINACA」と呼ばれる合成麻薬。24年の99件中67件がMDMBで、大半は非公用軍事郵便だった。同税関によると、米軍関係者の多くは違法性の認識が薄く、いずれも自己使用目的で密輸しようとしていた。米本国にある店舗の通販サイトで購入するケースが多い。
非公用軍事郵便を使った密輸の摘発は、昨年上半期は49件だったが、同税関が米軍へ綱紀粛正の要請をした後の下半期は9件だったという。
また金塊など、全国的にも増加傾向にある「金地金」の摘発は7件(23年3件)で、全てインバウンド(訪日客)による密輸だった。那覇クルーズターミナルで昨年10月、中国籍の女性4人が粉末状の金を洋服に隠していた事例もあった。沖縄県内の不正薬物摘発、2024年は過去最多99件 米軍郵便…の画像はこちら >>

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする