わずか数ミリのやちむんシーサー、アクセサリーに 南風原町の窯元とショップが新ブランド立ち上げ

南風原町の窯元とアクセサリーショップが、やちむん(焼き物)のシーサーを使った新ブランド「守守(しゅしゅ)」を立ち上げた。シーサー職人の大城美里さん(47)が数ミリサイズの極小シーサーを制作。アクセサリー作家の長濱梢子さん(40)がネックレスやピアスなどに仕上げる。東京都内で開かれた東京インターナショナルギフト・ショーで初披露した長濱さんは「来場者のほとんどが、かわいいと、手に取ってくれた」と手応えを語った。
極小シーサーは、幅17ミリ高さ12ミリの「小小(ここ)シーサー」と、厚さ4ミリの平らな「平平(ぺぺ)シーサー」の2種類。家の守り神のシーサーを身に着け、「家の外でも守ってもらう」というコンセプト。知名度は高いが、置物としての利用が多いやちむんシーサーの可能性を広げようと企画した。
窯元は「南風窯(ふぇーがま)」。大城さんと父の仲村渠哲夫さん(76)が極小シーサーの開発に挑んだ。
いつもは30~40センチサイズを作っており、極小サイズは初めて。なかなかうまくいかず、開発に8カ月かかった。特注した金型で成型し、針で表情や毛並みを入れる手法に行き着いた。ルーペを使う細かい作業の後、1250度の窯で焼き上げて完成する。
大城さんは「何度も諦めかけたが、完成して良かった。県内外に売り込んでいきたい」と意気込む。
長濱さんは「シーサーを知っている人が意外に多いのに驚いた。極小シーサーを素材として仕入れてもらい、新商品開発などに活用してほしい」と話した。(東京報道部・照屋剛志)わずか数ミリのやちむんシーサー、アクセサリーに 南風原町の窯…の画像はこちら >>

新ブランド「守守」を立ち上げた大城美里さん(左)と長濱梢子さん=12日、東京・江東区の東京ビッグサイト

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