「もう体が疲れた…」連日の大雪に過疎高齢化が進む山間地域の住民は疲弊 居座る寒気が住民を苦しめる 新潟

強い冬型の気圧配置の影響で19日も新潟県内は山沿いを中心に大雪となりました。積雪が増加する山沿いの地域が抱えるのは過疎高齢化。降り続く雪が高齢者の体力を奪っています。

強い冬型の気圧配置となり山沿いを中心に大雪となった県内。一時的に雪の降り方が強まった阿賀町では住民が雪かきに追われていました。

【住民】
「本当に大雪。3月になれば落ち着くかなと。2月いっぱいはまだ降るかなと覚悟している」

連日降り続く雪は行き場がなく…

【記者リポート】
「阿賀町の山沿いに位置する地区です。こちらでは前回の大雪で降った雪がなくなる前にまた多くの雪が降ったということで、地区内にはこのようにかなりの高さまで雪が積み上げられている場所が複数あります」

午後3時時点で積雪深が上川で189cm、津川で93cmとなるなど連日の雪で多くの雪が積もっている阿賀町。雪をトラックに乗せて運んでいく様子もありましたが、集落には至る所に積み上げられた雪の山が見られました。

【住民】
「今まではある程度降っても多少消えてから降ったからそんなでもなかったが、湿った雪が余計だから重くて半分くらいしか(スノーダンプに)入れられない時がある」

連日の除雪作業に高齢者も悲鳴を上げています。

【住民】
「スコップが立たないからこれで(雪の塊を)壊さなければならない」

午後は日差が出ていた阿賀町。溶けた雪は重さを増し、除雪作業の負荷を大きくしていました。

【住民】
「だんだん雨が降ったりして重みが増してくるから、若い人もいないから二人暮らしだからどうしようもない」

平年の1.5倍近い積雪を記録している妙高市関山でも居座る寒気が住民を苦しめています。

【住民】
「例年だと3日ぐらい降ってもまた3日ぐらい休んで降っているが今年は1週間ぐらい降り続くのでどうにもならなくなってしまう」

除雪機を使用していますが、その燃料代もかさみ続けています。

【住民】
「1週間ぐらい連続で使ったりしているので、例年の倍ぐらいかかるかな」

関山の隣に位置する関川地区では雪が降りしきる中、84歳になった男性が除雪作業に追われていました。

【住民】
「人口減るばかりです年寄りばっかり。だから豪雪のとき大変ですね、もう体が疲れちゃって」

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