27日告示、3月16日投開票の千葉県知事選に立候補を表明している現職の熊谷俊人氏(46)は17日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)が知事選で熊谷氏を応援する「2馬力選挙」を行う方針を撤回したことを受け「やめていただきたいと言ったので、応えていただき、妥当な形になったのでは」との認識を示した。
熊谷氏は同日、千葉市中央区で決起集会を開催。政治資金規正法に基づく政治資金パーティーで、約650人が参加した。
集会は報道陣に非公開で行われ、終了後に取材に応じた熊谷氏は「良かったという話ではない。そもそも(2馬力選挙は)スタートがおかしい」と述べ、県民の混乱を招かないことが選挙の「大前提」とした。
立花氏は昨年11月の兵庫県知事選で斎藤元彦氏を応援する選挙運動を展開して問題化し、千葉県知事選でも同様の運動を行うと発言。14日に「ある人物にやめてくれと強く言われた」「熊谷知事が『迷惑だ』と言っていることに逆らってやるのはよくない」として撤回した。立候補はする予定。
知事選には他に、共産党が推薦するジャーナリストの小倉正行氏(72)、元船橋市議の門田正則氏(77)が出馬を表明している。