【世界戦】比嘉大吾、王者堤聖也との対戦に自信「相手が嫌がるボクシングをしてくるが対策済み」

元世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者で、世界ボクシング協会(WBA)バンタム級4位の比嘉大吾(29)=浦添市出身、宮古工高出、志成=が15日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。24日の同級世界タイトルマッチまで10日を切り、精悍(せいかん)な顔つきになった比嘉は「順調。良い追い込みができた。やってきたことを試合で出す」と2階級制覇に意気込みを見せた。
比嘉の戦績は25戦21勝(19KO)3敗1分け。昨年9月に世界ボクシング機構(WBO)同級王者の武居由樹(大橋)に挑戦したが0-3の判定で敗れ、一度は引退を表明した。
今回の世界戦のチャンスが舞い込んだことで引退を撤回。2カ月間のブランクを経て、昨年12月から再始動し、鹿児島県徳之島での11日間の強化合宿や、現WBCフライ級王者の寺地拳四朗らとのスパーリングを通じて調整を続けてきた。
囲み取材で武居戦との心境の違いを聞かれた比嘉は「不安と楽しみが半々。いつもの感じ」とリラックスした表情。14戦12勝(8KO)2分けの戦績を持ち、高校時代から親交がある王者・堤聖也(角海老宝石)の印象については「相手が嫌がるボクシングをしてくるが対策済み。打ち合いになるはず」と語った。
王者からの「今回が比嘉の最後の試合になる」という発言については「試合で負けたぐらいで人生は終わらない」と笑い飛ばした。
野木丈司トレーナーは「武居戦では90%の仕上がりだったが、今回は95%。試合できっと100%を出してくれるはず。大吾を信じている」と愛弟子の調整ぶりに自信をのぞかせた。
練習を偵察した堤陣営の石原雄太トレーナーは比嘉について「体幹が強く、いつも通りの練習ができた印象」と語り、「予想以上の試合を見せられると思う」と不敵な笑みを浮かべた。
22日に都内ホテルで記者会見、23日に前日計量が行われる。(小笠原大介東京通信員)【世界戦】比嘉大吾、王者堤聖也との対戦に自信「相手が嫌がるボ…の画像はこちら >>

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