コメ価格高騰はいつまで?新米は18万トン増えたのに集荷量は21万トン減 どこに行った?“消えた米騒動”【チャント!解説】

新米がとれ始めると値段は落ち着くのではないかとお伝えしてきましたが、もう新米はとれているはずなのに、なぜ米はまだ高いんでしょうか?
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去年の秋以降、農林水産省も想定外の事態が起きているんです。去年の新米、2024年産の新米は679万トン収穫されました。前の年と比べて18万トンも増えたんです。
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ところが去年の年末の時点で、JAなどの集荷業者に集まっている米の量は120万トン、これは前の年と比べて21万トン減っているんです。収穫量が増えているのにどうして減っているのか。この21万トンの米は一体どこにいったのか?これがいわゆる「消えた米騒動」なんですけれども、江藤農水大臣は「どこかにスタック(停滞)していると考えざるを得ない」と言っているわけです。
どこにスタック(停滞)しているのか、その辺りを関係者に取材しました。
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通常、農家が生産した米はJAなどの集荷業者に集められて、卸売業者を経由してスーパー・飲食店などの店から消費者に届けられるわけなんですね。
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しかし、何が起きているのかを取材して分かってきたのは農家が直接、消費者に販売している。去年、店頭から米が消えた「令和の米騒動」がありましたが、あの時にできた流通経路が拡大したという見方が一つ。
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そして、もう一つは一部の集荷業者が、農家がJAなどに米を販売する前に農家に対して「JAよりも高く買い取りますよ」と交渉して買い取った業者もいるだろうと。その業者が「今後もっと高く売れるのではないか」ということで、米を売らずに様子見をしているのではないかとも見られているんですね。
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では、備蓄米が放出されるということで米の値段は変わってくるのか。ここが一番のポイントになるわけなんですが、あした(14日)に放出する米の量、生産年、入札の方法などが公表されます。放出量が多かったら供給量が増えますから米の値段は安くなってきます。一方で放出量が少なかったら米の値段はおそらく変わらないだろうと見られています。ただし、備蓄米のルールとして国は放出した米と同じ量を買い戻す方針で、ことしの秋以降の新米を買い戻すことになるので、そうすると一時的に安くなったとしても再び値上がりすることも考えられるということです。
CBCテレビ「チャント!」2025年2月13日放送より

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