お弁当に“煮物”そのまま詰めちゃダメ 水分が食中毒原因に…「30度くらいが一番発生しやすい」老舗仕出し業者の徹底対策

冬でも油断は禁物の「食中毒」。弁当屋さんの徹底した対策を取材してきました。(大野和之記者)「おいしそうなお弁当!おかずもいっぱいで食欲が湧いてきます」
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やってきたのは、名古屋市南区にある創業58年の「ばんだい」。1日平均400食の弁当を作って納めている老舗の仕出し業者です。13日朝、作っていたのは「催事(イベント)弁当『梅』」240食。サバの照り焼きに…ロースかつ。そして茄子の肉みそがけ!おいしそうなおかず7品で、税抜き800円。食材の作り置きはせず、すべて納品当日に作ります。その過程で最も気を付けるのが、やはり「食中毒」。
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(ばんだい 二面謙一さん)「食品に従事している我々としては当たり前のこと」まずは基本の徹底。手洗いに…マスク・帽子・手袋。人が最大の原因だといいます。
(ばんだい 二面謙一さん)「食中毒の原因は人。7~8割は人が原因なので(対策を)考えた方がいい」そして、調理にも注意点が…
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(ばんだい 二面謙一さん)「火を完全に通すこと。弊社の基準では、85度で2分間加熱」温度計でおかずの中の温度も計り、刺身など生ものは、メニューにありません。そして、おかずを温かいうちに詰めていく…のではなく、もうひと手間かけます。(ばんだい 二面謙一さん)「これは真空冷却機。食材の中心から冷やす」
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真空冷却機や冷蔵庫で作った料理を一旦冷ましたうえで、容器に詰めています。(ばんだい 二面謙一さん)「30度くらいが、一番食中毒が発生しやすいので、それ以下に冷ます」創業58年、一度も食中毒事故を出したことはありません。そんな弁当のプロが指摘するのが、各家庭のお弁当の注意点。特に気を付けてほしいのが「煮物」だといいます。
(ばんだい 二面謙一さん)「汁物ですから、食中毒の原因になる。(汁を)切った方がいい。一つずつ箸でつまんで入れるといい。箸で入れれば、水が切れる」
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弁当に水分は大敵。煮物は水気を切ってから一旦冷蔵庫で冷やしましょう。また、おかずの仕切りは、水分が出るレタスなどは使わず、プラ容器などがベスト。他にも…(ばんだい 二面謙一さん)「おにぎりは、食中毒の対策としては『湯気』が一番ダメ。湯気が出なくなったら握る」具材は、細菌が嫌う“酸性”の梅干しや「ゆかり」がおすすめです。
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(ばんだい 二面謙一さん)「事故を起こさず営業するのが、一番の目標。食中毒だけは出さないように気を付けている。命懸け」冬も怖い食中毒。対策の徹底は必須です。

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