11日午前3時5分ごろ、大網白里市みずほ台1の住宅街の市道で「アスファルトが割れ、水が噴き出している」と目撃者から110番通報があった。東金署などによると、道路中央部分に開いた穴から一時、約10メートルの高さまで水が噴き出した。けが人は確認されていないが、水圧で付近のアパートの屋根がめくれ上がり、窓ガラスが割れる被害があった。地中の水道管の破損が噴出原因とみられる。
開いた穴は縦約5メートル、横約2・5メートル、深さ約1・5メートル。復旧工事で埋め戻された。
大網白里市など3市2町で構成する山武郡市広域水道企業団によると、市道の下に埋設されている同企業団管理の上水道管(ビニール管)から漏水し、水圧で路面がめくれ上がって水が噴き出したとみられる。
同日午前4時半ごろに漏水を止め、同日午前9時15分ごろに水道給水が復旧した。管が破損したとみて漏水原因を調べている。
現場の水道管は敷設から30年前後とみられる。周辺のアパートを含む5棟約20世帯が一時断水となり、道路の一部も、漏水対応や復旧工事で同日昼前まで通行できなくなった。
◆「すごい音で起きた」 水柱猛烈勢い、近隣住民
現場近くに住む50代女性は「(水が噴き出した)当時は寝ていたが、すごい音がして起きた。ゲリラ豪雨のような音で、雨が降っていると思った。水柱が(現場近くにある)アパートの方に向かって、すごい勢いで噴き出していた」と振り返った。