「ほんのう絵馬クッキー」完成 高校生発案、直売所で販売へ 茂原 新グルメお披露目

茂原市の農産物直売所「旬の里ねぎぼうず」で販売する新商品のお披露目会が6日、同市役所で行われ、高校生が発案した「ほんのう絵馬クッキー」を含む三つの“ご当地グルメ”が発表された。同クッキーは、同市本納に江戸時代末期から伝わる工芸品「本納絵馬」がモチーフ。お披露目会に招かれた5代目制作者、矢部宏さん(89)は「素晴らしい商品ができた。ありがたい」と喜んだ。
市によると、市内にある県立3高校の生徒が昨年1月、新商品のアイデアを提案。本納絵馬に着想を得た茂原高校のクッキーが採用され、同直売所の新商品開発委員会が高校生と連携して商品化を進めてきた。
クッキーは絵馬の形で同市産の米粉を使用。表の絵は、同校と茂原樟陽高校の生徒が考案したデザインの中から、馬やネギ、市マスコットキャラクターのモバりんのモチーフを取り入れた。
商品名は「ほんのう絵馬物語」で、願い事を書くカードを同封する予定。価格やパッケージを正式に決めた上で、3月にも同直売所で販売したいという。
商品化に携わった茂原高校3年の納冨実悠さん(18)は「他の地域の人も魅力的に思えて、市民が興味を持ってくれる商品を心がけた。いろいろな人に広まれば」と願った。
他の商品は、特産の「本納ねぎ」をふんだんに使ったカレー風味の肉まんじゅう「ねぎまる」。既にイベントなどで1個300円(税込み)で屋台販売しており、春には具材を旬のタマネギに替える。2018年に開発された「葱(ねぎ)ッペ餃子(ギョーザ)」にイノシシ肉を使用した「葱ッペ餃子ジビエバージョン」は今年春以降に売り出す予定で、試作品が披露された。この2品は同委員会が生み出した。
お披露目会には関係者約30人が参加し、試食した市原淳市長は「これからの茂原を担う皆さんのアイデアが入っている。これ以上ないコラボ」と評価し、直売所の売り上げアップを期待した。

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