東南アジアやソロモン諸島原産の外来種で、観葉植物として人気のポトス(オウゴンカズラ)が沖縄県名護市東海岸の天仁屋、嘉陽、安部、三原、汀間、瀬嵩、二見の国道331号や旧国道331号などで繁茂している。登はん性つる植物で、防風林のモクマオウやフクギ、電柱などに絡み付いているのが確認された。(玉城学通信員)
ポトスはサトイモ科で、幼葉がハート形、成葉は長さ約80センチ、幅約50センチ。
天仁屋では、天仁屋川に向かう道沿いのモクマオウに高さ約10メートルまで巻き付いているものや断崖絶壁まではっているものが見られた。嘉陽では、国道331号沿いの土手で幼葉が確認でき、モクマオウにも登はんしていた。安部では、ギンネムやモクマオウに絡み付き群生しているものや、公民館横のフクギに絡まっているものが見られた。
三原の国道沿いではヒカンザクラと電柱に絡み付いていた。三原と汀間の境の汀間寄りの国道331号沿いでは、樹高約15メートルのモクマオウ5本に約10メートルの高さまで絡み付いていた。
瀬嵩では、国道沿いに幼葉、浜へ下りる入り口の樹高約15メートルのモクマオウで確認され、二見の旧国道のメロディーロードの近くやウコン畑近くでもモクマオウに絡み付いているのが観察できた。
安部区の宮城元治区長は「ポトスは木から剥がしやすいので何箇所かで駆除したが、人手が足りない」と話した。
沖縄生物学会の島袋徳正さん(75)は「1970年代から観葉植物のポトスが捨てられ野生化している。集落近くや畑周辺で目立つ。野生化したポトスは光を求めて高い木に登はんする。枝や葉を覆うと生態系に影響が出る。除去するためには周辺に茎が残らないようにすることが大切だ」と指摘した。観葉植物なのになぜ野生化? 沖縄・名護市の防風林や電柱を覆い…の画像はこちら >>
電柱にはい上がるポトス=2日、名護市三原の国道331号沿い