去年 1200年の歴史が変わった…天下の奇祭「はだか祭」の神事にことしも女性たちが参加 大病乗り越えた母親と参加する女性も 愛知県稲沢市

愛知県稲沢市の天下の奇祭「はだか祭」。1200年以上の歴史がありますが、祭りが最高潮に達するはだか男の「もみ合い」の前には、厄除けの願いを書いた笹を境内へ運ぶ神事、「儺追笹奉納(なおいざさほうのう)」があります。
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これは祭で「はだか」になれない老若男女が、厄除けの願いを書いた布を笹に結び付け、はだか男たちに託して奉納するという神事です。しかし去年、歴史が変わりました。祭り史上初めて、法被姿の女性たちも儺追笹奉納の役目を担ったのです。
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(縁友会副会長 鈴木彩加さん 去年神事に参加した際)「最高です。皆さんのサポートがあってここまでこれたので、本当にありがとうございました」参加したのは愛知県内の7つの女性団体で、そのうちの一つが鈴木彩加さんが副会長を務める「縁友会(えんゆうかい)」でした。
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神社側は。(尾張大國霊神社 山脇敏夫宮司)「女性も、厄を落としたいという気持ちはみんな持っているから、それはそれでいいのではないか。もっと多様性、柔軟性を持って祭りを見てもらえるとありがたいです」
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2月5日、稲沢市の鈴木さん宅を訪ねてみると、玄関前にはことし奉納する「儺追笹」の一部がすでにスタンバイ…そして縁友会の「のぼり旗」や、祭のポスターも。(大石邦彦論説委員)「ポスターびっくりしましたよ。一般のお宅でこれ貼っている人いないですから」(縁友会副会長 鈴木彩加さん)「祭が近づいてきて、すぐこのポスターを(貼りました)」(大石)「どれだけ好きなんですか」(鈴木さん)「大好きです」
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子どもの頃からはだか祭への参加を夢見ていたという鈴木さん。去年その夢がついに叶いました。(鈴木さん)Q(去年)初めてはだか祭に参加してどうだった?「今までは見にいくだけだったが、実際に祭りに出て参道を歩くことができて、自分もはだか祭に参加できているんだと心に染みました」
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ここで、記者があることに気付きました…(鈴木さん)Q法被がここにもある。予備?「予備じゃなくて、ことしは母も一緒に出るんですよ」鈴木さんの母・真奈美さんは62歳です。(母・真奈美さん)Qお母さん出るんですか!?「いけませんかね~。ことしは親子で参加させていただきます」
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真奈美さんが今年、はだか祭に初めて参加する背景には。(母・真奈美さん)「私は3年間、大病したんですよ。杖をついて歩く状態の生活だった」真奈美さんは6年前、背骨の中にある神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」を発症。歩くことが困難になり、これまで腰の部分を3度手術しました。
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(母・真奈美さん)「本当に辛かったですよ、入院生活は。苦しかったですけれど家族がいるから頑張れた。(祭りで)娘が頑張っている。サポートしてくれた恩返しじゃないけれど、ことしは親子で出られたら最高かなと思って」いまでも腰からくるしびれが足に残り、定期的なリハビリは必要です。(大石)「お母さんここまできてよかったですね」(鈴木さん)「まさか一緒に祭りに出られるなんて思わなかった。本当に幸せなこと」
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この日は一足早く、親子そろっての法被姿を見せていただきました。(大石)「いい感じ!似合う!」(鈴木さん)「無理はせず、頑張ってほしいって思います。一緒に頑張りましょう」(母・真奈美さん)「稲沢に嫁に来て幸せです」
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鈴木さん母娘は祭り当日、名鉄・国府宮駅を午前11時頃にスタートし、参道を練り歩き、多くの人の厄除けの思いが託された儺追笹を神社に奉納します。(鈴木さん)Q今回はどんな気持ちで臨みますか?「1年目無事に終わった感謝の気持ちと、今年もしっかり(笹を)奉納させてもらうという気持ちを込めて、2年目は去年よりもさらに頑張りたいと思います」(母・真奈美さん)Q祭りが終わったら娘と打ち上げを?母「いや、常に打ち上げなので…(笑)」
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