[なくせ特殊詐欺]
沖縄県内で相次ぐ特殊詐欺の被害防止をPRしようと、本部署(玉寄剛宏署長)は10日、今帰仁村で食堂を営む俳優の尾野真千子さんを1日警察署長に任命し、同村の北山高校で特殊詐欺被害撲滅のための共同宣言式を開いた。会場には生徒や署員のほか、管内の町村や金融機関など、賛同する70団体の関係者ら約400人が参加し「詐欺の手口を広く周知し、怪しい話は警察や身内に相談する。闇バイトは絶対にしません」と宣言した。(社会部・玉那覇長輝)
数々のドラマや映画に出演している尾野さんは、2021年に沖縄へ移住。東京と今帰仁村の2拠点生活をしている。東京で俳優業で活躍する傍ら、同村の「昭和居酒屋 北山食堂」を経営し、女将(おかみ)として店を切り盛りしている。
1日警察署長に任命された尾野さんは生徒たちに「一生懸命ためたお金を知らない人に持っていかれることは悔しいこと。みんなにも興味を持ってほしい」と呼びかけた。
SNSで特殊詐欺などの実行役を募る闇バイトについても「未来ある若い子たちが、犯罪に手を染めてはいけない。分からないことも多いはず。困ったことがあれば警察に相談して」と話した。
また尾野さんは本部署員や生徒たちと、特殊詐欺についての寸劇を披露。参加した生徒会長の与那嶺小寅さん(17)は「一生自慢できる思い出になった」と笑顔。生徒会副会長の上間栄夏さん(17)は「身の回りで被害が出ないように、家族や友人に声をかけていきたい」と話した。尾野真千子さん、移住した沖縄で1日署長 「一生懸命ためたお金…の画像はこちら >>