原発再稼働の是非は?“住民投票”求める署名14万筆超集まる 12年前には県議会で否決も…倍近く増えた署名に「重み感じてほしい」

柏崎刈羽原発の再稼働の是非をめぐる県民投票の実施を求め、去年10月から市民団体が行ってきた署名活動。1月6日現在で、直接請求に必要な数の4倍近い署名が集まったことが分かりました。

7日、新潟県庁で会見を行ったのは、柏崎刈羽原発の再稼働に関する県民投票の実施を求める市民団体です。

【県民投票で決める会 水内基成さん】
「6日夜の時点で、全県で14万1092筆の署名を集めることができた」

県民投票の実施には県議会で条例の制定する必要があり、その条例の制定を県に直接請求するためには有権者の50分の1以上、約3万6000人分の署名が必要となります。

市民団体が去年10月から2カ月間かけて署名活動を行った結果、選挙で署名開始の遅れた4つの市と村を除いて、14万1092人分の署名が集まりました。

【県民投票で決める会 小木曽茂子さん】
「再び、前回を倍する請願署名が出されたことを議員の皆様には重く受け止めていただきたい」

請求代表者からこうした声が挙がる背景には…

【自民党県連 星野伊佐夫 会長(当時)】
「国策たる原子力発電所の稼働の是非は、国が責任を持って判断すべき」

2013年に住民投票条例案が県議会の最大会派・自民党などの反対により否決された過去がありました。

前回の2013年よりも倍近い署名を集めた今回。市民団体は県議にはその重みを感じてほしいと訴えます。さらに…

【県民投票で決める会 佐々木寛和さん】
「県民の真を問う最も有効な、そして明確な判断材料になるのではないか」

県民の信を問うとしながらも、いまだ、その方法・時期について明言していない花角知事に対しても県民投票の実施を求める声が挙がります。

【花角知事】
「(Q.今年中に知事が何らかの決断をする?)そこは分からない。なんとも言えない」

市民団体は3月中旬に県に署名簿を提出し、本請求を行う予定で、その後、花角知事が条例案に対する意見をつけて県議会に提出することになります。

果たして花角知事は県民投票にどのような意見をつけるのか…その判断の時期は刻々と迫っています。

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