1年前の能登半島地震の被災地を含めた新潟県内の年末年始の様子を振り返ります。そこには平穏な日々を願う人の姿がありました。
2024年の大晦日、大きなトランクを抱えて新潟市中央区のホテルにやってきたのは、東京学館新潟の生徒たち。始まったのは『年越し合宿勉強会』です。【東京学館新潟高校 飯田昭男 校長】「誘惑を断ち切って、受験勉強に集中するための機会をつくった」正月休みも返上でひたすら勉強に打ち込む3日間。【受験生】「ペンを握って紙に書く。今までずっと同じことをしてきたので、その続きを、きょうもあさっても続けていこうと思う」一方…【善久白山神社 阿部実 氏子代表】「(新潟市西区)善久の場合は色んなことがあったので、きょう一日でまた今年の締めとして燃やしていきたい」能登半島地震で被災した新潟市西区の善久白山神社では、一年を締めくくるお炊きあげが行われていました。【訪れた住民】「来年は今年の分までよくなるといい」
そして、多くの人が平穏な日々を願った新年がスタート!地震直後、液状化で駐車場に水が溢れていた新潟市西区の郵便局からも配達員が年賀状を届けに出発していきました。【ホテル寺尾 勝島猛 代表】「去年と比べて、今年は何事もなく無事に過ごせる一年になったらいい」こう願うのは、1年前の地震で被災した新潟市西区にあるホテル寺尾の勝島代表。中規模半壊の判定を受けた本館の建て替え作業が続く中、仮設フロントに設置したベッドで新年を迎えました。【ホテル寺尾 勝島猛 代表】「何事もなく工事が終わって、新しい建物・本館が建ってくれれば」まだ地震からの復旧に追われる人も多くいますが、新潟市西蒲区の曽根神社はクラウドファンディングで資金を募り、地震の揺れで倒壊した手水舎を再建。元日は初詣に来た人でにぎわっていました。【初詣に訪れた人】「子どもが去年生まれたばかりなので、元気に家族みんなで楽しく過ごせればなと思っている」【初詣に訪れた人】「災害がない一年になってほしい」一方、まだ再建のめどが立っていない西区の善久白山神社にも災害のない一年を願う人の姿がありました。【初詣に訪れた人】「きょう(元日)の天気のように良い年になってくれれば」【初詣に訪れた人】「気持ちのいい日々が送れればいい。災害はこりごり」
被災地が静かに新年の祈りを捧げれば…新潟市西蒲区の間瀬海岸では空手の寒稽古!そして、佐渡市ではトライアスロンの愛好者が寒中水泳を行うなど、寒さに耐えながら新年を迎えた人も。【参加した人】「気合いが入った。これで今年も頑張れそう」長岡市の寺泊水族博物館は今年の干支・ヘビが名前につく『ヘビギンポ』と『シマウミヘビ』を展示し、来場者をお出迎え。【子ども】「こんなにゆっくりしている姿は初めて見た」そのヘビからインスピレーションを得て書かれたのが、『挑め』の文字。【東京学館新潟高校の生徒】「せっかくのヘビ年なので、一皮むけた自分に出会えるような願いを込めて、『挑め』という文字にした」果たして今年はどんな一年になるのか、それぞれの目標に向かう挑戦の日々が始まります。