インフル猛威、千葉県内でも発熱外来に行列 医師「年末年始も早期受診を」

25日にインフルエンザ警報が発令された千葉県内では27日、千葉市内の医療機関の発熱外来に多くの人が訪れた。この医療機関によると、感染者は12月に入って大幅に増加。さらなる感染拡大を防ぐため、医師は「年末年始でも早期の受診を」と呼びかけている。
千葉市中央区の診療所「東京ビジネスクリニック千葉院」では、26日には170人ほどが発熱外来に来院。このうち約7割の113人がインフルエンザに感染していた。今月初旬と比較して、日ごとの陽性者数は10倍ほどに増えたという。同院は各日160人の患者にネット上で診察整理券を発行していたが、27日から上限を180人に増やした。飛び込みの患者も毎日50人ほどいる。同院の内藤祥医師は27日の取材に「感染者には激しい高熱や寒気、頭痛が見られる」とし「12月に入って爆発的に感染者が増えるコロナ禍以前の流行の形に戻っている。収束は1月中旬ごろと考えられる」と現状を分析。その上で「感染対策には手洗いや加湿、マスクを着けることが有効。薬で重症化のリスクを減らし早く治すことができるので、年末年始でも症状が出たら(対応可能な)医療機関を探して早期の受診を」と呼びかけた。
千葉市内の学習塾では、12月に入ってからインフルエンザに感染し欠席する生徒が急増しているという。責任者は「先月まではマイコプラズマ肺炎がはやっていたが、急にインフルエンザに替わり出した」と話し「職員は全員マスクを着用し、必ず手指消毒を行うなど、コロナ禍と同等の感染対策を行っている」と説明した。

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