インフルエンザについて情報を整理しておきましょう。
年末年始に体調が悪くなったらどうすればいい?インフルエンザ患…の画像はこちら >>
まず、東海3県の感染状況がどうなっているのかを確認していきましょう。ピンクのグラフが愛知県、緑が岐阜県、青が三重県の1医療機関あたりの患者数の推移になります。10人が注意報、30人が警報のラインなのですが、東海3県は全て警報のラインを上回ってインフルエンザ警報が発令されています。特に愛知県が深刻でして、1医療機関あたり56.79人ということで患者さんが急増しているんです。ことしのインフルエンザの特徴というのはあるんでしょうか?
CBC
名古屋大学医学部附属病院の山本尚範医師に聞きました。山本医師は、こう話しています。特徴としては「例年より高熱が出る」と。インフルエンザというと38℃を超えるくらいの高熱というイメージがありますが、ことしは40℃近くの高熱が出る患者が結構多いということです。「特に高齢者が多い」ということで、高齢者は加齢とともに体力が衰え、高熱を出しにくい体質になるそうなんですが、今シーズンは、40℃近く熱を出す高齢の患者もいるということで心配だということです。もう一つ、傾向としては「2019年のコロナ禍直前のシーズンの大流行時と似ている」と。そう考えると「ピークは2月上旬」くらいになるのではないかということです。
そうした中で現状は薬が足りない状態になっています。
CBC
大島薬局の薬剤師、大橋弘治さんを取材したところ「過去一番の品薄状態」ではないかと話していました。特に「せき止めが少ない」と、その理由としてはインフルエンザの患者が急増していますから「供給が追いついていない」ということなんですね。このままのペースで患者数が増えていくと「来年以降、さらに品薄に」なってしまうのではないかという新たな心配が出てきました。
CBC
薬が少なくなって、年末年始に体調が悪くなったら、どう対処すればいいのでしょうか?特に小さなお子さんがいらっしゃる方は心配だと思います。「子ども医療電話相談」というものがあります。「#8000」に電話しますと、小児科の医師や看護師が電話でアドバイスをしてくれますので、これは有効かと思います。また、どこで休日診療を行っているのかということが気になる方もいらっしゃると思います。「医療情報ネット(ナビイ)」というものも活用してみてください。全国の医療機関や薬局を検索できますし、対応可能な当番医や急患センターも分かるということです。年末年始は薬が足りない状況ですから、まずは感染しないようお気をつけください。