第1回沖縄タイムスまんが大賞の大賞に決まった「はじめてのくみおどり」の作者で、南城市在住の漫画家、下地明代さん(39)=ペンネーム・Daiminちゃん=は「まだ実感が湧かないけど、選ばれたのはうれしい」と語った。
写真を拡大 第1回沖縄タイムスまんが大賞受賞作「はじめてのくみおどり」
ウェブで、琉球王朝時代を舞台にした恋愛漫画を発表するなどの活動を続けている。「漫画を描き続けるのは難しい。でも描くことが生きがい。死ぬまで、描いて、描いて、描き続けたい」と意欲を新たにしている。
第1回沖縄タイムスまんが大賞を受賞した下地明代さん=16日、沖縄タイムス社(喜屋武綾菜撮影)
下地さんは1985年、南城市生まれ。大阪芸術大学を卒業後、英国の大学の美術総合学科に留学し、絵画を学んだ。2019年ごろから組踊に注目し、歴史や演目などを学び、冊封使らの恋愛をテーマにした作品を発表している。
「沖縄に素晴らしい文化があることに気付いた。自分なりにイメージを広げ、作品を描いている」という。好きな演目は玉城朝薫の「二童敵討」や平敷屋朝敏の「手水の縁」。
審査員は、大賞作について「間が素晴らしい。組踊のキャラクターの澄ました表情がたまらない」「思わず笑ってしまった。8コマをうまく使っている」などと高く評価した。
入選者一覧
第1回沖縄タイムスまんが大賞の入選者は次の通り。(敬称略、順不同)
▽入選=奥間菜月(あげな中)、ミル玲恩(沖縄大)、鮭田(京都芸術大)、奥奈夢(松島中)、鯉沼孝庵、仲村まお、結城沙羅、水野愛唯(以上、真和志高)、宮里歌奈(沖縄ラフ&ピース専門学校)、七味(県立芸術大)、奥原湧力、おたこ主任(以上、専修学校インターナショナルデザインアカデミー)、うふシロ(総合学園ヒューマンアカデミー那覇校)、雪下にんじん、たまたまごころ、モソ、須藤学、いっちょむ、新垣吉扶、比嘉耕二、伊野波健、渡邊尚子、ウエズタカシ、上間ひろか、矢宗尚樹、上原雄一朗、上原さつき、たけちひろ、てっちゃんひじゃや、S、アウラ(以上、一般)
「思わず笑ってしまった」第1回タイムスまんが大賞に下地明代さ…の画像はこちら >>第1回沖縄タイムスまんが大賞を受賞した下地明代さん=16日、沖縄タイムス社(喜屋武綾菜撮影)”>