温泉地の数が全国3位の新潟にある“奇跡の温泉”「吸って良し、飲んで良し」開湯700年の村杉温泉

新潟県は全30市町村から温泉が湧出していて、宿泊施設のある温泉地の数は全国3位の多さだ。今回は阿賀野市にある五頭温泉郷の一つ、村杉温泉の「吸って良し飲んで良し」の“奇跡の温泉”を取材した。
阿賀野市五頭連峰の麓にある村杉温泉は、700年前に開湯したとされ、江戸時代から大正時代には湯治場として大変なにぎわいだった。現在も数件の温泉宿と外場や足湯があり、観光客や地元の人々に親しまれている。村杉温泉がある五頭温泉郷はラジウム温泉という珍しい温泉で、全国的にも数えるほどしかない希少な温泉だ。
背後に五頭連峰の菱ヶ岳がそびえる『風雅の宿 長生館(ちょうせいかん)』は明治元年創業で150年以上の歴史ある温泉宿。約4000坪の広大な庭園は古くから文人墨客に愛されていた。ロビーや客室など、どの窓からも美しい眺めが広がる温泉宿だ。
長生館の村山さんによると、古くから「万病に効く」と言われていたことから“奇跡の温泉”としても知られているそう。村杉温泉の効能を存分に得る方法は、「浸かって、吸って、飲む」ことだという。ラジウム温泉にゆっくりと浸かりながら深呼吸をすると、空気中に飛散した温泉の主成分であるラドンをたっぷりと吸収できるのだとか。
長生館には『飲泉所』があり、「ラジウム温泉を飲むことでも効能を得られる」と村山さんは話す。温泉水というと匂いや味が気になるところだが、この温泉水は無味無臭なのだとか。お風呂上りの水分補給にも良さそうだ。
内湯から続く長い廊下の先には四季折々の景色が広がる開放的な露天風呂が。浴槽は、温かい浴槽と冷たい浴槽に仕切られ「温冷交互浴」ができる。肝心のお湯は、サラサラした感触で長湯できる温度なのだとか。村山さんのアドバイス通りに深呼吸しながら長湯すると、リラックス効果も深まるのではないだろうか。この他、長生館には趣きの異なる3棟の貸切露天風呂の他にテントサウナもあり、日帰り入浴も楽しめる。希少なラドン温泉を村杉温泉で体験してみてはいかがだろうか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする