【名護】名護署はこのほど、名護市内の路上で意識不明の状態で倒れていた60代女性の人命救助に貢献したとして、大宮中学校1・3年の4人に感謝状を贈呈した。表彰されたのは、1年の島津光成さん(13)、上原流星さん(13)、3年の比嘉優心さん(14)、金城紗幸さん(14)。
10月23日、下校中の4人は同市宮里の路上でうつぶせで倒れている女性を発見。「大丈夫ですか」と声をかけるも、女性から応答はなかった。4人とも携帯電話を持っておらず、大人を呼びに行き、通りかかった高校生に110番通報を求めた。女性は搬送され、一命を取り留めた。
表彰状を手渡した名護署の沖田暢彦署長は「迅速かつ的確に110番通報につなげ、人命を守った。勇気ある行動だ」とたたえた。
大宮中の佐藤繁校長は「人の命を救った点で、今回の賞状は他のどの賞よりも重い。何げなくやったことかもしれないが、自信と誇りを持ってほしい」と激励した。
表彰された島津さんは「最初はだめかもと思ったが、緊張しながら考えた。女性が助かって良かった」とはにかんだ。(北部報道部・比嘉海人)