【那覇】那覇市真地にある世界遺産「識名園」を歩きながら沖縄の伝統芸能に親しんでもらおうと「第26回識名園友遊会」が11月30日、同園で開かれた。友遊会初の試みとして、真和志高生による園のガイドを実施した。真和志地域で伝統芸能を継承する複数の団体によるエイサーや獅子舞、旗頭などの演舞もあった。(社会部・當銘悠)
真和志高の生徒は約1カ月間、放課後に園を訪問。市文化財課職員で識名園管理指導員の加納立巳さんから園の歴史などを学び、ガイドの練習を重ねた。
この日案内役を務めた1年の神山藍さん(15)は「最初は緊張したけど、お客さんから『上手だったよ』と言ってもらえてうれしかった」、同じく1年の照屋紅(くれ)亜(あ)さん(15)は「分かりやすく面白く話すように工夫した」と笑顔を見せた。
共に3年の天願朱(あか)璃(り)さん(18)は「ガイドの練習をする中で識名園について初めて知ることも多かった」と振り返り、具志清(さや)華(か)さん(18)は「もっと歴史を勉強して説明できるようにしたい」と意気込んだ。
伝統芸能を披露するステージでは園内にある六角堂をモチーフにしたトゥールー(灯籠)が付いた旗頭も高々と掲げられた。 友遊会事務局の西平博人さん(50)は「青年会の皆さんや地域のボランティアの皆さんのおかげで友遊会が根付いてきた。今後も地域芸能の継承や識名園の啓発を目的に続けていきたい」と話した。那覇市の世界遺産・識名園 案内するのは… 友遊会でデビュー …の画像はこちら >>
「六角堂」がモチーフのトゥールー(灯籠)が付いた旗頭を掲げる青年たち