茂原市の県立長生高校に11日、イノシシ1頭が出没し、連絡を受けた茂原鳥獣駆除協議会のメンバーや市職員らによって捕獲された。けが人はいなかった。同市内の市街地では今年、イノシシの目撃情報が相次いでおり、市は10月から目撃情報マップを市ホームページに掲載して注意を呼びかけている。
市農政課や長生高校によると、同日午前7時半ごろ、イノシシがいると同校が市などに連絡。イノシシは野球場付近にいて、同校の職員4、5人が刺股を持つなどし、フェンスに囲まれたテニスコートの敷地内に追い込んだ。同会メンバーが持ってきた箱わなをコートの一角に設置し、市職員と茂原署員と共に午前10時ごろ捕獲した。
市内では今年4~7月ごろ、市街地でのイノシシ出没情報が相次いでいた。10月ごろから再び目撃されるようになり、同市小林では2頭を捕獲していたという。
同会の大野亘代表(69)は「ここ数年、市街地にも出てくるようになった。急に出てきたらパニックになる。できる範囲で協力していきたい」と話した。同校は「早く対応してもらい、生徒の被害がゼロで良かった」とした。
市内では10、11日にサルの目撃情報も相次いでいる。