ミニ四駆をレーシングチームが本気で作ったら「とんでもない結果」が出る! タミヤ公式も反応「むちゃくちゃ面白い」

スーパーフォーミュラに参戦しているレーシングチームが本気でミニ四駆を組み立てた動画を投稿しました。速度上昇のための観察眼はまさにプロの視点です。
スーパーフォーミュラに参戦しているレーシングチーム「TGM Grand Prix」が2024年11月29日、公式YouTubeで「第3回!レーシングメカニックが組み立てたら速くなるのか?! ミニ四駆検証」と題した動画を投稿しました。
ミニ四駆をレーシングチームが本気で作ったら「とんでもない結果…の画像はこちら >>ミニ四駆のイメージ(乗りものニュース編集部撮影)。
この動画にはミニ四駆を販売しているタミヤの公式Xも反応しており「ミニ四駆ファンのみならず、メカニックやエンジニアリングに関心のある方は必見。むちゃくちゃ面白いです」と投稿しています。
今回の動画は、過去2回、TGM Grand Prixのエンジニアチームが投稿した「レースのプロがミニ四駆始めます」企画の続編となっています。
動画では、チームのひとりスコット・ロベルさんが組んだミニ四駆をいったん分解し、どの程度改善するかを検証しています。スコットさんは海外出身でミニ四駆製作が未経験だったせいか、チームの中で際立って遅かったのですが、これをメカニック的な視点で組み直しています。
前々回、スコットさんが組んだマシンは「無改造のノーマルモーターを装備した状態で、指定のコースを3周する」というタイムアタックで、6.44秒とトップから1.2秒も遅い結果を出しており、今回の動画冒頭で「(原因は)私が作ったからだと思う」と明かし、笑いを誘っていました。
マシンの組み直しでは、プロのレーシングメカニックやエンジニアの考えが盛り込まれており、ホイールバランスなどを見るために、フレームにミニ四駆のシャフトを差し込める穴を開けベアリングを仕込んだ、即席のテスト器具を作る力の入れようでした。この機材にタイヤとホイールの付いたシャフトを差し込み、回転させることで実車のような振れの調整を実施しました。
ほかに、模型的な改善点として、刃が水平になっているフラットニッパーを使用し、ミニ四駆製作経験も豊富なチーム代表の池田和広さんが、パーツの余計な摩擦の原因になるバリの除去を入念に実行。電池金具も通電を妨げる脂を除去するため徹底的に洗浄し、磨き直しました。
さらに、ギアに関しても、実際のレーシングマシンのようにギアの歯を削ってかみ合わせを良くする試みをしました。ミニ四駆ならではのパーツであるバンパーのローラーに関しても、回転が良くなるネジ止めの強さをプロ視点から検証し、組み直していく徹底ぶりです。
こうして組み直したスコットさんのマシンは、前回6.44秒だったものが4.59秒と劇的に速くなり、チーム内でビリから一気に2位まで上昇しました。この結果に池田代表は「ミニ四駆はやっぱり組み方です。腕だよ腕」とテストを見守っていたメカニックチームにアピールしました。

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