今年10月、清掃時間中に清掃場所にいなかった生徒を指導する際、口論となり、平手で1回、拳で2回生徒の顔を殴り「ぶっ殺すぞ」などと暴言を吐いたとして、新潟市教育委員会は11月29日、市立中学校の50代の男性教師を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
停職1カ月の懲戒処分を受けたのは、新潟市立中学校の50代の男性教師です。
男性教師は今年10月、清掃時間中に清掃場所の廊下にいなかった生徒を指導する際、生徒の顔を右平手で1回、左拳と右拳で1回ずつ殴り、「調子に乗っているとぶっ殺すぞ」と暴言を発したということです。
市教委によりますと、男性教師は掃除場所の廊下に当該生徒がおらず、生徒を探しに行ったところ少し離れた廊下にいたことからそのまま口論に。
そして生徒の顔を1回殴ったところで、周囲にいた別の教師が止めに入り、すぐに学校側から連絡があったということです。
生徒を殴ってしまった理由について、男性教師は「指導する際に口論となり、カッとなってしまった。子どもたちの心を大きく傷つけてしまった」と反省しているといいます。
生徒は暴行を受けた後、病院を受診し、下あごの運動障害の診断を受けたということです。
市教委は「生徒の心と体を傷つけたことは学校教育に対する信頼を著しく失墜させてしまうことと受け止めている。体罰と不適切な言動については様々な機会で指導してきたが、今回の事案を誠に重く受け止めている。実効性のある指導を徹底し、再発防止と市民の皆様の信頼回復に努めていく」とコメントしています。