「アルミホイルに裏表はあるの?」「どっちの面を使ったらいいのか分からない」と気になったことはありませんか。
アルミホイルが食品に触れる場合は、特に気になる人が多いのではないでしょうか。
アルミ箔製品を製造販売している『東洋アルミエコープロダクツ』が、公式ウェブサイトで『アルミホイルの裏表』について紹介しています。
アルミホイルの片面は光沢のある質感ですが、反対側は光沢が抑えられており、マットな質感です。
このように両面の質感が異なることから「アルミホイルには裏表がある」と思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、アルミホイルには裏表がなく、どちらの面でも使用して問題ありません。では、なぜアルミホイルの両面は、質感が異なるのでしょうか。
アルミホイルの両面の質感が異なる理由は、アルミホイルを製造する工程に関係しているのだそう。
東洋アルミエコープロダクツのサイトでは以下のように説明しています。
アルミホイルは効率よく製造するために、薄いアルミ箔を二枚重ねにしてローラーとローラーで
挟んで伸ばして薄く仕上げる(圧延する)ことによって製造されます。
東洋アルミエコープロダクツ ーより引用
ローラーに接していた面は光沢のある質感になり、アルミホイル同士が重なっていた面は光沢が抑えられたマットな質感になります。
このように、アルミホイルは製造過程によって質感や見た目が異なっているだけで、材質も機能も同じため、裏表を気にせず使うことができます。
※写真はイメージ
通常タイプのアルミホイルには裏表がありませんが、特殊な加工をして機能性を加えたアルミホイルには、裏表があります。
フライパン用のアルミホイルは、片面にシリコン加工が施されています。
このアルミホイルのメリットは、油をひかなくても食材がフライパンにくっ付きにくくなる点です。油を使わないのでヘルシーなうえに、フライパンを洗う手間も省けます。
黒いアルミホイルには、熱吸収効果を高めるために、片面に黒印刷加工が施されています。それにより、食材に素早く火を通すことができます。
抗菌コート加工された吸湿紙とアルミホイルが貼り合わさっている商品です。
乾燥を防ぎつつ余分な湿気を放出して、おにぎりがベタつくのを防いでくれる商品です。
調理中に使うことの多いアルミホイルですが、ほかにも様々な用途があります。
例えば、アルミホイルを小さく丸めたものをキッチンの排水口のゴミ受けに入れておくと、金属イオンの抗菌作用によってぬめりを抑えることができます。
また災害などの非常時には、冷えを感じる部分に巻き付けることで暖を取ることも可能です。
アルミホイルには、裏表があるものもないものも、さまざまな種類があることが分かったでしょうか。用途に合わせて正しく使い分けましょう。
[文・構成/grape編集部]