窓ガラスに貼るフィルムには、用途に応じてさまざまな機能が備わっています。
ガラスが割れた時の飛散防止や防犯、断熱効果、プライバシー保護のためなど、さまざまな目的でフィルムを貼っている人もいるでしょう。
しかし便利な『窓ガラスフィルム』でも、正しく使用しなければ効果を十分に発揮しないばかりか、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
窓ガラスフィルムの施工・販売をしている『白井産業』の公式ウェブサイトでは、窓ガラスフィルムを貼る際の注意点を紹介しているので、ぜひチェックしてください。
※写真はイメージ
窓ガラスにフィルムを貼る時、ふと疑問に思うのが「どの窓にも貼れるのか」という点です。
『白井産業』は、このような疑問に対して次のように回答しています。
型板ガラスのようにガラス表面に凸凹があるガラスには通常の窓フィルムを貼ることができません。
白井産業 ーより引用
『型板ガラス』は、表面に模様が施されたガラスです。一般的な透明ガラスと比べて視線を遮る効果があるため、浴室やトイレなどプライバシーが必要な場所によく使われます。
このようなガラスには、通常の窓ガラスフィルムは使用できません。
その理由は、表面が凸凹しているので平らなガラスと比べて接着面が少なくなり、フィルムが剥がれやすくなるためです。
凸凹のあるガラスには、専用のフィルムを選んで使用するようにしましょう。
ガラスとフィルムの組み合わせによっては、熱割れのリスクが高まる可能性があるので注意が必要です。
遮光フィルム・遮熱フィルムは網入りガラス、ペアガラス、防犯ガラス、一部の特殊なガラス(Low-Eガラス、熱線吸収ガラス)などに貼ると、まれに熱割れと呼ばれる現象によりガラスが割れる可能性があります。
白井産業 ーより引用
熱割れは、ガラスの温度差が原因で引き起こされます。
フィルムを貼った部分は直射日光が当たって温度が上昇しますが、サッシに覆われているガラス部分の温度は低いままです。この温度差により熱応力が発生し、窓ガラスにヒビが入ったり割れたりします。
フィルムを貼ったのに熱割れを起こしてしまっては、元も子もありません。熱割れが心配な場合は、専門業者へ相談することがおすすめです。
窓ガラスフィルムの効果を最大限発揮できるように、正しい方法で施工をするように心がけましょう。
[文・構成/grape編集部]