千葉県四街道市の住宅で3日未明に起きた強盗致傷事件で、逮捕された自称会社員、金子優汰容疑者(28)=埼玉県志木市本町3=がSNSで見つけた報酬10万円の「高額バイト」に応募し、「(当初は)『荷物の確認に行ってください』と指示を受けた」という趣旨の話をしていることが4日までに、千葉県警四街道署への取材で分かった。SNSで身分証を送ったとも話しているという。
県警は犯行を指示する側が個人情報を把握し、容疑者を脅していた可能性も視野に入れて捜査すると共に、首都圏で相次ぐ強盗事件との関連を調べる。
同署によると、容疑者は容疑を認め「借金が増え、生活が困窮していた。現金欲しさにこのようなことをした」と供述している。この事件に関わった経緯について、SNSのX(旧ツイッター)で「高額バイト」を検索したと話しているという。
容疑者は3日午前4時20分~45分ごろ、四街道市吉岡の住宅に侵入し、住人の50代男性会社員に対し、顔を殴るなどの暴行を加えて負傷させ、現金1万3千円を奪った疑いがある。秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で通話しながら指示を受け、犯行に及んだとみられる。
住人の家族が110番通報した約2時間半後の3日午前7時10分ごろ、警戒していた同署員が不審な人物を見つけ、容疑者を確保。服には血が付いていたという。
4日、容疑者は千葉地検に送検された。