離陸後すぐに揺れ始め…機体損傷の陸自オスプレイ、草地に降下 日米演習中の沖縄・与那国町で 全17機を飛行停止

【与那国】防衛省統合幕僚監部によると27日午前11時40分ごろ、沖縄県与那国町の陸上自衛隊与那国駐屯地から陸自のV22オスプレイが離陸したところ、機体が左右に揺れ、左翼の下部が地面と接触して損傷した。すぐに飛行を中止し、駐屯地内の草地に着陸した。日米の隊員計16人が乗っていたが、けがはない。

自衛隊と米軍の大規模な共同統合演習「キーン・ソード25」の一環で、災害による被災者を同機で那覇空港に輸送する訓練中だった。人的な操作ミスか機体の不具合なのかは不明で、陸上幕僚監部内に原因究明のための調査組織を設置。原因の特定と対策が取られるまで、陸自オスプレイ全17機の飛行停止を決めた。
目撃者が撮影した動画によると、オスプレイは駐屯地のグラウンドを離陸後、すぐに機体が左右に揺れ始め、次第に揺れ幅が大きくなった。機体はそのまま降下した。
当初、同機は26日午前に飛来する計画だったが、悪天候を理由に27日に延期していた。同機が所属する木更津駐屯地司令の廣瀬敏彦陸将補は「このような事案を発生させ、関係する地域の皆さまに多大なご心配をおかけして誠に申し訳ございません」とのコメントを発表した。(八重山支局・矢野悠希)離陸後すぐに揺れ始め…機体損傷の陸自オスプレイ、草地に降下 …の画像はこちら >>

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする