新潟県内5つの選挙区すべてで立憲民主党が勝利し、政権交代した2009年以来の自民党全敗となった今回の衆院選。なぜ自民党がここまで苦戦したのでしょうか?
今回の選挙の行方を大きく左右したのは、なんと言っても自民党の政治資金問題です。派閥のキックバックが政治収支報告書に記載されていなかったこの問題は、有権者の政治不信を生み、自民党のイメージは大きく下がりました。新潟は毎回、重点選挙区として多くの大物議員が応援のため来県しますが、今回、党本部は「重点選挙区」から新潟を除外。前回、岸田首相は最終盤に県内入りしましたが、今回、石破首相は県内入りしませんでした。
NSTが県内6か所で今回の選挙の争点などを調査した結果、選挙の争点として一番多くあがったのが、「政治とカネ」と「経済対策」で約34%となりました。また、裏金問題や旧統一教会の問題が投票に影響があったかの問いについては「影響があり、投票先を変えたが」26%、「影響があったが、投票先を変えなかった」が30%と、「影響があった」と答えた人が半数を超えました。